「健康のために一駅歩く」「高齢者は免許返納を」…“都会の常識”に地方在住者が困惑するのはなぜか…都会人には理解できない、地方在住者が「紙の新聞」を購読する理由
キラーコンテンツは訃報欄
【地方新聞が重要な情報源】
都会の人は全国紙を取っていることが多いだろうが、地方では地方紙の影響力が強い。それは地元の情報を知っていることが重要だからである。自分が住む市町村の情報に加え、近隣市町村で何が起こっているかは極めて貴重な情報となる。
さらには知人が取材をされたり、掲載された場合、それは地元民にとっておおいなる話題となるからだ。地方紙の場合、同窓会の時の集合写真が掲載される欄もある。これが「載ったね!」「見たよ!」といった重要なコミュニケーションのきっかけとなる。誕生日を迎えた子どもの紹介があったり、卒業する小学6年生の集合写真すら掲載される。さらには、地方紙の社員が言うのがコレだ。
「ウチのキラーコンテンツは訃報欄です」
同じエリアの人々の人間関係が重視されるだけに、誰が亡くなったかを把握していることは極めて重要なのである。新聞を取っていない人は購読者に連絡をし、その欄の写真を撮ってメールで送ってくれないか、とすら言う。
【「〇〇はもらうもの」という感覚がある】
私が住む佐賀県の場合は豊富にとれるものは知人からもらえがちだ。具体的には海苔、ミカン、米である。あとは釣りが好きな人が多いため、大量に釣れた魚を近所の人が突然持ってきてくれたりもする。だから、「海苔は買うものではない」「ミカンは滅多に買わない」「肉はスーパーで買うけど、魚は買わない」なんて発言になる。
他にも多数の都会と地方の違いは存在するが、キットカットの今回の件は、様々な企業のマーケティング活動で「地域差」を理解するにあたり重要なケースとなったのではなかろうか。





