「大戸屋」で初デート、自然に部屋で会うようになり… “囲碁名門一家”の彼女と結ばれた棋士の結婚ウラ話

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、2月22日に入籍した、囲碁界の“平成四天王”の一人である羽根直樹九段の三女・羽根彩夏(あやか)二段と、同じく日本棋院中部総本部所属の西岡正織(まさお)五段だ。羽根家は実父ばかりか祖父は泰正九段、母はしげ子初段という囲碁一家である。

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自然と交際スタート

 正織さんが中部総本部(名古屋市)に入段したのは立命館大2年時の2017年4月。月に2~3度通っていた。彩夏さんは高2の19年に入段。彼が20年に名古屋に転居するまで面識はなかったが、その後は研究会などで顔を合わせ、あいさつ程度は交わすようになった。

 交流のきっかけは中部総本部内のテニス部だ。運動好きの棋士約15人の中で彼女の運動神経はズバ抜けていた。正織さんも大学のサークルでソフトテニスをしていたが「いつも(彩夏さんに)ボコボコにされていた」と苦笑する。軟庭の癖が抜けず、硬式のテニスボールをいつも柵越えの“ホームラン”にしてしまう彼の球を、彩夏さんがよく拾いに行っていたという。

 部員で食事に行くことも多く、彩夏さんは21年4月に一人暮らしを始めて以降、研究会に顔を出す機会が増え、徐々に親しくなった。

 秋ごろに「大戸屋」へ赴いたのが初デート。だが、彼女は食べたメニューまで覚えているのに、彼は「行ったことさえ記憶になくて」と頭をかくばかり。

 彼女が彼の部屋にも来るようになり、自然に関係が深まっていった。どちらかが交際を申し入れるでもなく、記憶をたどれば同年12月ごろに交際が始まったようだ。一緒に料理を作り、「オムライスをよく振るまってくれました」と彩夏さん。卵にケチャップでニコちゃんマークが描かれていたりも。

 22年12月には札幌を訪れ、クリスマスマーケットや円山動物園を歩き回った。滅多に雪の降らない和歌山市出身の彼の弁は「疲労度よりもフワフワの雪を見られたうれしさが上でした」。

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