「まるでご静養のよう」と不安視する声も… 雅子皇后のオランダ・ベルギーご訪問 日程に余裕がある理由とは

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「ご静養旅行のよう」と不安視する声も

 5月12日には、両国ご訪問が正式に閣議決定。日程は今月13日から26日まで2週間。まずオランダに向かわれ、8日間滞在されたのち、政府専用機で隣国ベルギーへ。当地で5日間を過ごされ、現地時間の25日午後には帰途に就かれる予定である。

「両国ではいずれも歓迎式典行事、国王夫妻主催の晩餐会や、首相とのご引見に臨まれます」(前出の記者)

 ところが、

「オランダでは13日午後に首都アムステルダムの空港に到着されてから16日までの間、そしてベルギーでは20日に首都ブリュッセルに到着後、22日までの間、それぞれ公的なご予定が入っていない状況なのです」

 とは、さる宮内庁関係者である。

「国賓として臨まれる公式行事は特定の日に集中しており、それ以外のスケジュールではご視察や会食が入っているものの、一部は陛下のみのお出ましになる見通しです。庁内では『ご静養旅行のようだ』などと不安視する声も上がっていますが、こうした余裕のある日程となったのは、ご体調が今も快復途上にある皇后さまに配慮したためです」(同)

数分の遅れが……

 かつて2006年には、適応障害での療養が長期化していた雅子妃(当時)のご静養のため、オランダのベアトリクス女王(同)が手を差し伸べ、ご一家を招待したこともある。

「オランダ王室は皇后さまのご体調を十分に理解しており、またベルギーのマチルド王妃と皇后さまは“親友”のような間柄。だからこそ、こうした異例の日程が実現したわけです」(前出の関係者)

 それでも、この関係者が続けるには、

「皇后さまのご体調は現在も“波”があって先が見通せず、ご公務の際などには側近らが“不測の事態”に備える状況が続いています。端的な例として、行事の際など、しばしば定刻通りにご移動できない場面が見受けられます」

 とのことで、

「最近でも4月17日の園遊会の際には、会場へのご到着が6~7分遅れています。また日本赤十字社名誉総裁というお立場で臨まれた5月12日の『全国赤十字大会』でも、やはり数分、遅刻なさっていました」(同)

 ご体調もさることながら、これらの原因としては、

「お出ましの際、御所のお部屋から出てこられないことがあるのですが、皇后さまのコンディションについては、かねて陛下が『私が見ます』と仰っている。身の回りのお世話をする女官らも、ご出発を促すことができないのです」(同)

 宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏が言う。

「宮内庁にとっては皇后陛下にお出ましいただくことが最優先ですから、ご体調が万全ではない皇后陛下のご負担にならないように、時間を守るというプレッシャーをかけないようにしていると思われます。ただ、国賓としての公式行事には時間通りのお出ましが求められます。宮内庁はそのための方策として、緩やかな日程を組んだのでしょう」

「心の内を拝察することさえはばかられる」

 2年前の英国、そして昨年のモンゴルご訪問と同じく、今回の訪欧にも主治医の大野裕医師が随行することになっている。ちなみに首席随員を務めるのは、石破茂前首相である。本人に尋ねると、

「両陛下の外国ご訪問では原則として首相経験者、例外的に外務大臣経験者が首席随員を務めるということで、今回は私になりました」

 としながら、雅子皇后のご体調については、

「大丈夫だから訪問なさるわけでしょ。強いお気持ちもあり、耐えられるとお考えだからでしょう。そのお心の内を拝察することさえはばかられるのに……。14日間の長きにわたってご一緒できるのだから、誠心誠意お供するしかありません」

 そう意気込む。皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授が言う。

「オランダとベルギーの王室は、長い療養の時期があった皇后さまにしっかりと寄り添ってきました。そうした方々とあらためて語り合われることが、今後の皇后さまのご活動の糧にもなっていくのではないでしょうか」

 果たして首尾は……。

週刊新潮 2026年6月11日号掲載

特集「『まるでご静養のよう』 雅子皇后 オランダ・ベルギーご訪問の日程問題」

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