「ドラゴンボール」1巻の初版本が“100万円超”で売れる異常事態…“発行部数が少ない”だけではない初版本が人気を誇る“なるほど”な理由

国内 社会

  • ブックマーク

漫画本が投機に使われるのは複雑

 さて、筆者は漫画本の高騰を複雑な思いで見ている。投機的な目的で漫画本が買われることは手放しに歓迎できない一方で、資料が後世に残る可能性が高いという面では、歓迎している部分もある。今まで読み捨てられていたものが、どんなかたちであれ保存される道が開かれた。日本の文化を後世に伝えるうえでは、意義があるといえる。

 今後、こういった初版本がどういう価格で推移していくのか、誰にもわからない。ただ、購入希望者が多いということは、それだけ日本の漫画やアニメが世界から評価されている証しでもある。そして、世界にはまたまだ日本の漫画やアニメが広まっていない地域も多い。そういった地域の人々の目に触れ出すと、さらなる高騰が起こる可能性もある。

 ただ、その作品にまったく興味がないのに、高くなることを見越して買い求めるのはよろしくないと思う。ポケモンカードの時は、ポケモンの名前もわからないほど愛情のない投機目的の購入者が見られた。コレクターやファンであるならば、一時の流行や投機熱に左右されるのではなく、純粋に好きなものを買い続けることがコレクションを充実させるうえでの鉄則ではないかと思っている。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。