「はま寿司」迷惑動画投稿で「43歳」が逮捕 中年も陥るSNS「承認欲求」の深い罠

国内 社会

  • ブックマーク

 また回転寿司で迷惑動画だ。もっとも、今回、動画を投稿して威力業務妨害の容疑で逮捕されたのは、若者とは言い難い43歳だった。

 ***

 5月27日、新西悠太容疑者は埼玉県内のはま寿司で、注文したまぐろの握りに食器用洗剤のボトルで液体をかける動画を撮影し、TikTokに投稿した。

 運営会社が埼玉県警に被害を届け出て、6月2日に西入間署が逮捕。新西容疑者は取り調べに「SNSの再生数を増やしたかった」と供述しているという。「かけた液体は洗剤ではなく水」とも言っているそうだが、論外である。

 いわゆる“回転寿司テロ”というやつだ。2023年1月には岐阜県のスシローで、当時17歳の男子高校生が醤油差しの注ぎ口を舐めたり寿司に唾液を付着させるなどの動画を撮影してSNSに投稿。運営会社は岐阜県警に被害届を提出する一方、民事では約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した(後に調停が成立)。高校生は自主退学したと報じられている。

 同年2月には名古屋のくら寿司で、醤油差しの注ぎ口に口をつけたような動画を投稿した会社員の男(当時21)と無職の男(同19)、自称15歳の少女ら3人が威力業務妨害で逮捕された。起訴された会社員には懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡された。

 いずれも10代、もしくは20代前半の若者の犯行だ。ところが、今回の新西容疑者は世間では“不惑”とされる40代である。ITジャーナリストの井上トシユキ氏はバッサリ切り捨てた。

“承認欲求”の出やすい世代

「足りない感じですね。想像力が浅い。考えてない。頭を使っていません」

 過去の例を見ても、こんなことをやればどういう結果をもたらすか、想像がつきそうなものだ。

「43歳ということは1982年か83年の生まれです。となると、就職氷河期の終わりの世代ということになります。社会に虐げられた感もあり、承認欲求が出やすい世代とも言えます」(井上氏)

 無論、この世代のすべてが迷惑系というわけではない。

「もちろんです。新西容疑者の妻が『NEWSポストセブン』の取材に答えていますが、結婚して子どももいることに驚きました。もっとも、新西容疑者本人は仕事が長続きせず、妻の稼ぎで暮らしている。しかも、子どもは育てられないので施設に入れているそうです。新西容疑者は無職ではあるものの、結婚もできない人よりはまともだという意識があったのかもしれません。ですから、周りから承認されたいし『すげえ』って言われたい。けれど“小人閑居して不善を為す”とは言いますが、暇を持て余して迷惑系に走ったのだと思います」(井上氏)

 過去には亡くなった人になりすました動画やハンバーガーをトイレに流すなど食べ物を粗末に扱う動画なども投稿してきたという。

次ページ:大人としての本分を

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。