「国力研究会」に自民議員の8割が参加…御年85歳にして影響力を増す「麻生太郎」副総裁の“存在感が際立ったシーン”とは
第1回【「高市首相」支持で“巨大グループ”結成も…「国力研究会」を無力化させた「元首相」と「次期首相候補」による“抱きつき戦略”の舞台裏】からの続き──。旧岸田派の会長だった元首相・岸田文雄と同派ナンバー2の座長だった林芳正の関係は今なお微妙で、総裁選でも旧岸田派の対応は分かれ、事実上の分裂状態にあった。旧岸田派出身議員の中には林を支持せず、小泉支持に回った元選対委員長・木原誠二のような存在も少なくない。【村田純一/時事通信社解説委員】(全2回の第2回:一部敬称略)
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ところが、一連の取材で、「国力研究会」への対応をめぐり、岸田と林が水面下で手を握っていたという情報を耳にした。二人は第三者を交えた夜の会合で会い、共に入会することで認識を一致させたという。岸田、林の意向は当然、旧岸田派議員に伝わったはずだ。
「国力研に入会しないことで、『反高市』のレッテルを貼られ、党内で対立関係をつくる必要もない。あくまで勉強会ということだから、政局的には何の意味もない。むしろ政局にしないための大人の対応だよ」
と旧岸田派議員は語る。党内には「旧宏池会はうまいこと考えたな」(中堅)と評価する声もある。
別の旧岸田派若手議員は「林さんは高市政権の総務相。今、高市政権に反旗を翻すようなことをするはずがないし、首相を支援するのは当然のこと」と話す。
林の動きに影響されたかどうかは分からないが、元二階派幹部の元総務相・武田良太はグループ(約20人)の会合で国力研に全員参加する方針を鮮明に打ち出した。武田が地元福岡で麻生と対立関係にあるのはよく知られ、武田の対応は気になっていた。5月14日、武田グループの会合で、武田はこう述べた。
武田グループも全員参加
「国力研究会のご案内、私もいただいて、その入会についてどうするべきかという相談もあった。われわれが2月の衆院選で戦った選挙公約の実現に向かって、行動している高市総理を支えるというのが、会の趣旨だと私は思っている。われわれは、国民に対する約束で勝たしてもらった責任がある。これは全党一丸となって取り組む問題と位置付けている。ぜひ、高市総理を支えるためにも全員で参加して、さらなる政策推進に一役買おうではありませんか」
これも岸田、林と同様の「抱きつき戦略」だろう。林も武田も初会合に顔を見せなかった。無論、国会日程の関係で、出席できなかった発起人や議員が多数いたことも事実ではある。
自民党総裁選で高市総裁を選んだ以上、自民党議員が高市政権を支援するのは当然だろう。当初、この議連をめぐり、「来年秋の自民党総裁選で高市首相の無投票再選の狙いがある」とか、「入会しないと、秋の人事で干されるのではないか」といった声が自民党内にはあった。
しかし、みんなで渡れば怖くない。とりあえず名前だけ入会、顔だけは出しておこうという議員が多かったのも確かだ。「総裁選なんて先のことだし、その時にどうするかは分からない」(武田グループ中堅)ものだ。会費は月額300円。安い保険のようなものかもしれない。
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