「国力研究会」に自民議員の8割が参加…御年85歳にして影響力を増す「麻生太郎」副総裁の“存在感が際立ったシーン”とは

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船田元の“諫言”

 同じ副総裁というポストだから、麻生と金丸の人物像が一緒だと言いたいのではない。思想、信条、政治姿勢、メディアへの対応は全く違う。「俺と金丸を一緒にするんじゃねえ」と麻生は言うに違いない。

 忘れてならないのは、国力研に参加しなかった議員の存在だ。前首相・石破茂をはじめ石破政権の閣僚や党幹部らの何人かは入会しなかった。

 前防衛相・中谷元、前総務相・村上誠一郎、前幹事長・森山裕……。まだ判明していない議員は多数いるが、最後に自民党のベテラン・船田元が5月24日、Facebookに発信した言葉を要約して締めくくろうと思う。次の通りだ。

「先週は自民党内で『国力研究会』という話題が持ちきりだった。高市総理が目指す政策を実現すべく、後押しをしていこうという趣旨である。また党内基盤の弱い総理の足元を固めて行こうという考えも含まれるようだ」

「自民党に所属し、高市総理のもとで選挙を戦い、国会議員に当選した立場であれば、その政権を支えていくことは当然の責務である。また党内でなかなか一致しない政策を真剣に議論し、党の結束を高めることも、しっかり取り組まなければならない」

党内議論を抑制するのか?

「しかしながら今回の国力研究会では、高市総理シンパを形成することが強調され、入会したかしないかでレッテル貼りが行われたり、敵と味方を区別する道具に使われるとしたら、それは如何なものだろうか。入会した8割の議員を優遇して、入会しなかった議員を冷遇しては、自民党にとって良くないし、高市総理自身にとっても決してプラスにならないのではないか」

「今回の動きは新派閥結成とまではいかないが、新たなグルーピングであることは間違いない。ただそこに入るか入らないかで議員の評価が決まるのだとしたら、派閥解消の趣旨は蔑ろにされてしまう」

「私は以上のような理由で、今回の国力研究会には参加しないことにしたが、この会が自民党内の自由闊達な議論を抑制することがないように、心から望んでいる」

 当初、国力研は高市首相を巡る「踏み絵」と目されていた。親高市か反高市か、自民党の国会議員に旗幟鮮明にしろと迫っているとの観測が乱れ飛んでいた。

 ところが結論から言えば、国力研は少なくとも政局的には有名無実化してしまった。一体、自民党内でどんな暗闘が繰り広げられたのか。

 第1回【「高市首相」支持で“巨大グループ”結成も…「国力研究会」を無力化させた「元首相」と「次期首相候補」による“抱きつき戦略”の舞台裏】では、“反高市派”のウルトラCについて詳しくお伝えする──。

村田純一(むらた・じゅんいち)
1986年、時事通信社入社。90年から政治部。海部政権で首相番。平河クラブで自民党の小渕恵三幹事長、小沢一郎竹下派会長代行らを取材。民社党、公明党を担当後、羽田政権、村山政権で首相官邸を取材。96年経済部で経団連など財界担当。97年政治部に戻り、山崎拓政調会長番。選挙班長、防衛庁担当などを経て、2001年8月からワシントン特派員。05年2月帰国。外務省キャップ、政治部次長、福岡支社長などを経て20年7月より時事総合研究所代表取締役。23年6月より現職(時事総研研究員兼務)

デイリー新潮編集部

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