埼玉「ケアマネ殺人」であぶり出された「在宅介護」の闇 3割がカスハラ被害「太ももを触られた」「土下座を強要された」

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 埼玉県川口市で発生したケアマネジャー(介護支援専門員)殺人事件。ケアマネの女性を襲った60歳の男(のちに自殺)は、自ら110番通報した際、「お金をだまし取られたので殺そうと思った」と話していたという。男は90歳代の母親と二人暮らしで、被害者のケアマネは母親の担当だった。

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 社会部記者は言う。

「被害者は事件が起こった6月1日、男の母親が受ける訪問診療に立ち会うために現場を訪れたそうです。母親は高齢であることに加え認知症にもなっていたようです。その介護をしていた無職の息子が、ケアマネが玄関に入ったところ刃物で切りつけた。男は以前から『親族の高座から金がなくなっている』と周囲に話していたそうですが、母親や親族がお金をだまし取られた事実は確認できていません。どうやら息子の一方的な思い込みで、精神的な問題やカスタマーハラスメント(カスハラ)の延長と見る向きもあるようです」

 2022年1月には同じ埼玉県のふじみ野市で、在宅医療を担う医師が患者の家族に散弾銃で射殺される事件も発生している。

 厚生労働省の発表によると、2024年度に訪問介護サービスを受けた要介護1~5に該当する人は約161万人に上る。要介護者やその家族が公的サービスに頼るのは当たり前になっている。

 ちなみにケアマネとは、要支援・要介護認定者、もしくはその家族からの相談に応じてケアプラン(介護サービスの給付計画)を作成し、介護サービスを実際に行う事業者や自治体、デイサービスなどとの連絡、調整などを行う立場だ。別の見方をすれば、支援や介護を受ける本人はもちろん、その家族からも無理難題を押しつけられる立場とも言える。

 日本介護支援専門員協会が昨年3月に発表した「居宅介護支援事業所に勤務する介護支援専門員の“やりがい”と“カスタマーハラスメント”に関する実態調査報告書」と同年8月に発表したその「追補版」には、ケアマネが受けるカスハラについて興味深い内容が記されている。

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