『名探偵コナン』“蘭姉ちゃん”として30年 山崎和佳奈さんの「観客の心にすっと届く力」
声優の力があってこそ
同作は97年以降、ほぼ毎年映画化され、近年は4年連続で興行収入100億円超えの快挙を更新中である。
映画評論家の北川れい子さんは言う。
「実写以上に本格的な推理もので人間ドラマ。老若男女を問わず楽しめる。丁寧に描かれた人物の心情が伝わり、物語に引き込まれたのは声優の力があってこそ」
昨年は大阪弁護士会の広報誌の取材に対して、蘭を長年演じていても物語の上では半年ほどしかたっておらず、新鮮さの感覚を失わないよう自分に言い聞かせている、などと語っていた。
「舞台に立つようになり、朗読劇にも持ち味が出ていた。芝居をよく見ていて、劇場でばったり出会うこともありました」(辰巳さん)
声が評価されても目立つのを好まなかった。“声優界の公務員みたい”と言われたこともあるという。
今年2月、病気療養のため活動休止を発表し、4月18日、61歳で逝去。4月10日から公開中の映画最新作が最後の演技になった。
声優は仕事を頂いて初めて成り立つもの、役の完成度を上げていく職人のような仕事だ。そう捉える実直さを保ち続けていた。
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