GACKTの「月9」初主演は吉と出るか凶と出るか…「ドラマのフジ」復活を託された“普通の役はやらない男”の俳優哲学
普通じゃない役で大ヒットも
そして、まだ俳優経験が浅かったにもかかわらず、07年のNHK大河ドラマ「風林火山」で上杉謙信役に抜てきされる。
「打ち合わせにカラーコンタクトを入れたまま現れるなど、関係者を驚かせることが多かったそうです。ロングヘアのビジュアルは放送前こそ批判や反発の声が多かったものの、いざ放送が始まると、ほとばしるカリスマ性やミステリアスな雰囲気、戦場を白馬で駆け抜ける合戦シーンの迫力などで視聴者を魅了しました。また、上杉家の重臣・宇佐美定満役を演じた故・緒形拳さんから俳優として多くを学んだことを、後年GACKTさん自身が振り返り感謝しています」(NHK関係者)
12年に日本テレビでドラマ版が放送され、14年に劇場版が公開されたSFファンタジー作品「悪夢ちゃん」では、北川景子(39)演じる主人公の夢の中に現れる「夢王子」、さらに夢王子と瓜二つの容姿を持つ夢研究分室准教授の2役を演じた。
そして、極めつきともいえる“普通ではない役”が、「パタリロ!」で知られる魔夜峰央さんの原作漫画を実写化し、19年に公開された映画「翔んで埼玉」。埼玉県人であることを隠して都内の名門校にやってくる美貌の転校生であり、埼玉解放戦線のリーダー的存在でもある麻実麗役を演じた。
「二階堂ふみさん(31)とダブル主演した同作。埼玉県の住人が東京都民から激しい迫害を受ける世界が舞台という設定は、特に埼玉県内の劇場で圧倒的な集客力を発揮。興行収入37.6億円のヒット作となりました。GACKTさん演じた麗は完璧なビジュアルで、正義感が強く、埼玉解放戦線のリーダー的存在という役どころ。このヒットにより、23年には続編も公開されました」(先の業界関係者)
集大成になるか?
その一方で、GACKTはたびたび金と女性にまつわるスキャンダルが報じられてきた。
「金銭絡みでは、仮想通貨・SPINDLE(スピンドル)の事業に参加したことを明かし、後にバッシングを浴びました。また2011年の東日本大震災後、復興支援のため集めた義援金の一部をめぐり、12年に横領疑惑が報じられたことも。女性関係では人妻との不倫疑惑も報じられました。『翔んで埼玉』のキャスティング時、配給元もこうした点を危惧していたそうです。ただ、テレビ朝日の人気特番『芸能人格付けチェック』にも出演し続けていますので、問題なしと判断されたのでは」(芸能記者)
25年1月放送のスペシャルドラマ「新・暴れん坊将軍」では、第8代将軍・徳川吉宗の座を狙う尾張藩主・徳川宗春役を“熱演”。「民のためには派手に楽しむことこそ肝要」という信念を持つ“かぶき者”で、黒ずくめの装いにド派手な羽織をまとい、1メートル超の長い煙管をくゆらせる姿が視聴者の目を引いた。
「『ブラックトリック』は、“普通の役”を避けてきたGACKTさんの俳優人生の集大成と言えるかもしれません。わざわざプロデューサーがマレーシア・クアラルンプールの自宅まで出向いて口説き落としたそうです。制作サイドの熱意が視聴率に結び付くかも注目です」(フジ関係者)




