朝ドラ「風、薫る」と元NHK「膳場貴子&和久田アナ」の意外な共通点 名門校が守り続ける「他者のために生きる」精神
名門校の誇り
朝ドラことNHK連続テレビ小説「風、薫る」の人気が完全に定着したようだ。主人公はトレインドナース(教育を受けた看護婦)を目指す一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)。モデルは大関和と鈴木雅だ。この2人とNHK出身のフリーアナ・膳場貴子氏(51)、同・和久田麻由子氏(37)には共通点がある。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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【写真】ヌーディーなドレスを身にまとった元NHK・和久田アナ
膳場アナと和久田アナは女子学院中・高(東京都千代田区)のOG。自由な校風で、制服はなく、校則もないに等しい。だが、創立から一貫した教育方針がある。「自主自立の精神」と「人のために行動すること」である。
女子学院は都内女子御三家の1つで名門校。東大に28人、早稲田大と慶應大に計237人(いずれも2026年)を合格させるほどの進学実績があるから、生徒集めのPR活動にはまず縁がない。
しかし「風、薫る」の放送に合わせ、大関和の歩みと鈴木雅の功績を紹介する特設サイトをつくった。2人が女子学院の前身校の1つである桜井女学校の附属看護婦養成所のOGで、教育方針を体現する生き方をしたからだろう。
女子学院は1890(明23)年、ともにキリスト教系の新栄女学校と桜井女学校が合併し、現在の校名となった。両校の運営に携わり、86(明19)年に看護婦養成所をつくったのが米国人宣教師のマリア・ツルーである。ツルーは生徒たちにこんな言葉を残した。
「自分に力があるのに他を助けなかったとき、苦痛を感じるような女性になりなさい。1人ひとり、生かされる道や与えられた器は違うが、他人や社会のために尽くすように」
大関と鈴木は教え通りの生涯を送った。りんと直美もそうなるのだろう。学校は有名大に合格者を多数出せば進学校の称号を得るが、名門校とはなかなか呼ばれない。問われるのはどんな人をつくり上げたか。女子学院が誇らしげなのは分かる。
膳場アナと和久田アナがどんな生き方をするのかはまだ分からない。評価が固まるのもこれからだろう。もっとも、2人そろって東大に進学し、NHKを途中退職したのは興味深い。
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