トレード戦略も“二刀流”が左右するドジャースの「“大谷翔平”中心主義」…村上宗隆とホームラン王争いの“大砲”にも照準か

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相次ぐ怪我

「26日の試合では、エンリケ・ヘルナンデス(34)も途中交代しています。この日は本塁打を含む2試合連続のマルチ安打と活躍しましたが、左脇腹を痛めて途中交代となりました」(前出・同)

 キケことエンリケ・ヘルナンデスは怪我などで大きく出遅れ、「さあ、これから」というときだった。しかし、キケ自身が語ったところでは、前日の試合前の打撃練習中に痛めたもので「恥ずかしいから言えなかった」そうだ。但し、こんな情報も聞かれた。

「キケは『9番・三塁』で出場していました。大谷がデッドボールを食らう直前、二塁打を放っているんですが、走り方がちょっとおかしいというか……。でも、この時点では代走は送られませんでした」(米国人ライター)

「Dodgers Way」など、複数の現地メディアはアレックス・フリーランド(24)が代わって昇格するとも報じていたが、キケの怪我の具合については詳細を伝えていなかった。

 ドジャースは今年も主力選手の故障が続出している。クローザーを予定して獲得したエドウィン・ディアス(32)も肘の手術でチームを離れることになり、昨年オフの米フリーエージェント市場でもっとも注目を集めたカイル・タッカー(29)もまだ打撃が本調子ではない。アメリカの野球ニュースではシーズン途中のトレード補強も伝えられていた。その一つ一つを追ってみると、背景に大谷の存在が浮かび上がる。

「今季低迷しているヒューストン・アストロズが、チーム改造を始めるとの見方がされており、24年まで4年連続30本塁打をマークしたヨルダン・アルバレス(28)の放出説が伝えられています。現在、ホワイトソックスの村上宗隆(26)と本塁打王争いをしていますが、問題は昨季、右手首を負傷しており、それが完治しているのかどうか」(前出・現地記者)

 アルバレスをドジャースが獲得する可能性を報じたのは、米カリフォルニア州の日刊紙「California Post」。「強打者は何人いても困らない。もし獲得のチャンスが生じれば、ドジャースは少なくともアストロズと接触し、トレード成立のために必要なものを探るだろう」と伝えていた。

「必要なものを探る」という言葉には、深い意味が隠されていた。アルバレスは18歳の時にキューバから亡命してきたのだが、当時、獲得したのはドジャースだった。将来の大砲候補として大きな期待も寄せられたが、優勝争いのために先発投手を補強しなければならない状況に追い込まれ、その際、アストロズが指名したのが、トッププロスペクトだったアルバレスだった。のちにアストロズで本塁打量産に入ったアルバレスを見て、ドジャースは地団駄を踏んでいたそうだ。

「ホームランの量産が見込めるバッターを探しているのは、大谷が影響しています。大谷は菅野から今季9号アーチを放ちましたが、チーム56試合目での9本塁打は、過去5年間ではもっとも遅いものでした。投手専念で出る試合もあったためで、5月の打撃不振が影響しています。大谷のスローペースを補うため、アルバレスのトレード説が浮上しているのです」(前出・米国人ライター)
 
 トレードについてドジャース側に目を向けてみると、「出してやるべきだ」と伝えられているのが、キム・ヘソン(27)だ。今回昇格してきたフリーランドはどこでも守れるユーティリティ・タイプで、キムと役どころが被る。ドジャースを応援する専門誌「Dodgers Way」はこう報じていた。

「我々のチームは数百万ドルもの年俸を稼ぐ選手を呼び戻す一方で、別の選手を何の躊躇もなくマイナーリーグに送り込むこともしている。ドジャースがキムを起用しないのなら、なぜ彼をトレードに出してやらないのか」

 昇格したばかりのフリーランドは27日の試合で「9番・二塁」でスタメン出場し、キムは3回の守備から途中出場した。テオスカー・ヘルナンデス(33)が左足のハムストリングを痛めての途中交代であり、キムは今後もレギュラー選手に何か起きたときのスペア要員なのかもしれない。穿った見方ではあるが、キムは大谷と同じ代理人事務所と契約している。

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