成人祝いのロレックスを兄に売られてしまった49歳女性 「回収した30万円、オルカン投資じゃつまらない」異色の現物投資術をFPが解説

ライフ

  • ブックマーク

 大切な時計や宝飾品を実兄の手で勝手に売られてしまった――。なんとか兄から回収中の「30万円」の手元資金を、“気分が上がる”ものに投資したい。富裕層のライフスタイルにも詳しいFPの山口京子さんが、教科書的なマネー論とは一線を画す、異色の現物投資術を伝授する。

【case】成人祝の思い出が「二束三文」で買取屋に

 成人の記念に親に買ってもらった、ロレックスのゴールドコンビ仕様の腕時計。自身で購入したカルティエの指輪と、祖母からもらったエメラルドの指輪。都内在住の葵さん(仮名、49歳)が実家で大切に保管していたこれらを、実の兄が「遊ぶ金欲しさ」に勝手に持ち出し、売られてしまったのは、昨年の秋のことだったという。

「街の大手買取店に持ち込まれ、大切な時計と指輪3点合わせて、たった30万円で買い叩かれてしまった。兄は『実家の断捨離だ』などと聞き苦しい言い訳していましたが、明らかに嘘。大喧嘩になりました。最悪の気分です」

 現在、葵さんは兄から毎月5万円ずつを「絶賛取り立て中」だ。葵さん的には「少なくとも3点で100万円の価値はあったはず」と、最終的に兄から100万円の返済をめざしており、現在までに30万円を取り戻したという。しかし、かつて50万円台だったロレックスが、今や定価で180万円以上の価値に跳ね上がっている現実を知り、悔しさは募るばかりだ。

「もう一度、同じものを取り戻したいけど、手元の30万円じゃムリ。価値が下がらない現物を手に入れるとしたら何がおすすめですか?」というのが、山口さんへの相談だ。

【FPのアドバイス】現物資産は魅力的だが選択肢は少ない

「FPの模範解答としては、現物よりも“オルカン(全世界株式投信)”投資一択なんでしょうけど、そこは葵さんには響かないでしょう? 手元に置けて、気分が上がり、資産価値が下がりにくい・なんなら今後も上がっていく……、そんな現物資産がほしいというわけですね?」

 ロレックスやエルメスのバッグ、ポルシェなどは、インフレや卓越したブランド戦略によって、『価格が下がらない資産』というイメージがあり、多くの人があこがれる存在だ。とはいえ、本人も自覚しているように、中古であっても、ポルシェはもちろん、30万円ではロレックスもエルメスのバッグも状態の良いものは手に入らない。そこで、30万円という予算を最大限に活かし、趣味と実益、そして「資産防衛」を兼ね備えた投資法を指南してもらった。

次ページ:最も手堅いのは、「最後の砦」の金(ゴールド)

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。