「とにかく相撲が巧い」若隆景、大関昇進に求められる星数は…地方巡業の“過密日程”見直しは「ぜひそうしてほしい」【音羽山親方の夏場所総括】

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過密すぎる地方巡業は見直しを期待

――それにしても、今場所は役力士9人中5人が休場と、ファンにとっては物足りないところもあったと思います。

音羽山:ここ数年、地方巡業が過密すぎて、力士がケガをしても、治す時間が持てないということが問題になっているんです。4月の春巡業、8月の夏巡業も4週間続いて、すぐに翌場所の番付発表となります。

 ただ、秋以降は、この過密スケジュールを見直そうという案が協会でも出ているようなので、ぜひそうしてほしいところです。春巡業中の力士の様子を見ていても、キツそうでしたから……。でも、巡業で一番がんばって稽古していた力士がどうして活躍できないのか、不思議です。

――一番がんばっていたのは、どなたですか?

音羽山:宇良です。巡業を途中離脱する力士が多い中、彼は毎日土俵上で申し合い(勝ち残りの形式で行う稽古)をしていましたからね。でも、千秋楽の結びの一番に抜擢されて、10勝を挙げたのだから立派です。

 名古屋場所は、休場していた横綱・大の里、豊昇龍、関脇に陥落する安青錦らも出場してくるでしょうから、優勝争いはさらに熾烈になりそうです。そのような状況の中、大関獲りの若隆景、横綱を目指す霧島が、どこまで星を伸ばせるかが楽しみですね。

武田葉月
ノンフィクションライター。山形県山形市出身、清泉女子大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現職へ。大相撲、アマチュア相撲、世界相撲など、おもに相撲の世界を中心に取材、執筆中。著書に、『横綱』『ドルジ 横綱朝青龍の素顔』(以上、講談社)、『インタビュー ザ・大関』『寺尾常史』『大相撲 想い出の名力士』(以上、双葉社)などがある。

デイリー新潮編集部

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