長期金利が急上昇! 「変動か固定か」よりも今のマイホーム選びで大切なポイントとは
気になる周りの「融資率」と「返済負担率」
融資率、返済負担率、返済期間は、利用者ごとに大きく異なる。融資率(融資額÷住宅価格)は「90%~100%以下」が24.1%で最も多く、次いで「80%超~90%以下」が17.1%、「100%超」も12.0%いる。一方、「70%以下」が36.6%と3分の1を超え、「50%以下」も14.6%。融資を利用しない人もいることを踏まえると、相当数が十分な自己資金を用意して購入していることが分かる。
また、年間返済額を世帯年収で割る「返済負担率」は、「15%超~20%以内」が26.2%で最も多く、次いで「10%超~15%以内」が21.7%、「10%以内」も13.9%。返済余力を考慮した借入が目立つ。返済期間については、30年以上の長期を選ぶ人が多い。「30年超~35年以内」が38.9%と最も多く、「35年超~40年以内」が17.9%、「40年超」は、5.5%。30年超の返済が6割を超える。
政策金利引き上げを受けた対応は分かれており、「返済期間を長くした」人が7.3%、「短くした」人が6.0%となっている。
返済期間を長くすると月々の返済額を抑えられる一方、元本の減りが遅くなるため将来の金利上昇リスクが大きくなる。逆に返済期間を短くすると元本の減りが早くなり総返済額を抑えられるが、月々の返済額が増え家計を圧迫する可能性がある。
例えば、5000万円を金利1.5%・元利均等返済で借りた場合、
・30年ローン:月額17万2560円、総返済額6212万1428円
・35年ローン:月額15万3092円、総返済額6429万8491円
・40年ローン:月額13万8586円、総返済額6652万1115円
40年と30年を比較すると、40年は月々3万3974円少なくなる一方、総返済額は439万9687円増える。金利が上昇すると差はさらに拡大する。
金利が仮に3%だったとすると、
・30年ローン:月額21万802円、総返済額7588万8443円
・35年ローン:月額19万2425円、総返済額8081万8202円
・40年ローン:月額17万8992円、総返済額8591万5913円
金利を3%と仮定すると、30年ローンと40年ローンとの比較で、総返済額は40年ローンのほうが1000万円以上増える。日本国債10年の金利は2.8%をつけており、金融正常化が道半ばであることを踏まえると、金利上昇リスクは十分考慮すべきだろう。
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