札幌市が「ベトナム人運転手」育成のウラ事情 「10年もすれば運転手の大半がいなくなってしまう状態」
公道デビューへの道のり
路線バスやタクシーの運転手不足は札幌市に限ったことではなく、地方都市では、どこも同様の悩みを抱えている。
「これを解決すべく、国土交通省が、『特定技能制度』の範囲を広げ、外国人がバスやタクシーの運転手として働けるようにしたのが一昨年のことです。すでに愛知県の名鉄バスでは、この制度を利用してインドネシア人のバス運転手が働いています」(国土交通省の担当記者)
外国人が日本で路線バスの運転手になるためには、先述の二種免許の取得だけでなく、法令や接客、地理などさまざまな分野の研修も受けなくてはならない。その上で、「特定技能1号」の在留資格を得て公道デビューとなる。日本語能力は「B1」相当以上(日常的かつ、多少複雑な会話が可能)が求められる。
在日ベトナム人の実態に詳しいジャーナリストの安田峰俊氏が言う。
「不法滞在の上無免許で人をはねるようなベトナム人を私は知っていますが、札幌市が養成するバス運転手は、むしろ歓迎するべきだと思います。そもそも彼らは専門家として育成されるのですから“ボドイ”と呼ばれるような不良外国人にはなりにくい」
ベトナム人運転手が本格的に札幌市内を走るのは、2年後のことだという。
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