「うちを訪れる外国人客は100%オタクです(笑)」…秋葉原の老舗メイドカフェ「ひよこ家」店長が明かす「お帰りなさいませ! ご主人様」を使わない理由

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「外国からのお客さまは、100%オタク」

――店長さんがオタクだからこそ、できたことばかりですね。オタクの心をくすぐるアイデアを考えるのが、本当にお得意といいますか。

店長:私は当時から男性向けの漫画や同人誌を読んでいましたし、当店のスタッフもオタクばかりだったので、みんなでアイデアを出し合ったりもしていました。好きなものは男女関係なく好きなのだと思います。

――最近は、1990~2000年代の秋葉原を謳歌したオタクから、秋葉原はインバウンドの街になってつまらなくなったなど、様々な意見が出ています。

店長:外国からのお客さまは、当店は一切、海外に向けた宣伝もしていないのに来てくださいます。そして、うちに来る方は、100%オタクなのです(笑)。だから、仲間なんですよ。しかも、みなさん日本の漫画やアニメが好きで、日本語を勉強しています。「アニメが好きで日本語を学びました」と言ってくださいます。

 外国からのお客さまもアニメのTシャツを着て、紙袋を下げてきてくださいますし、隣り合った日本人とアニメの話で盛り上がったりしています。東京を観光したいのであれば、他にもたくさん観光名所はありますよね。そんななかで、秋葉原を選んでくる方は、みんなオタクの仲間だと思って受け入れています。

――素晴らしいお話ですね。最後に、「ひよこ家」は今年で開業25周年を迎えますが、今後に向けた抱負をお聞かせください。

店長:決して立派な内装の店ではありませんが、お客様が喜んでくれる限りは続けたいですね。あと、コンカフェという言葉が普及する前から営業しているので、“メイドカフェである”ことには、これからもこだわっていきたいと思います。

 第1回【「オタクが気兼ねなく同人誌を広げられるお店にしたかったんです」…「ひよこ家」店長が振り返る「秋葉原にメイドカフェができた頃」】では、秋葉原で2番目に歴史が長い老舗メイドカフェ「ひよこ家」の店長に、同店がオープンした経緯、多くのファンに親しまれている理由などについて、詳しく伺っています。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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