フジテレビ、異例の仰天人事 希代のヒットメーカーが「ナンバー2」に…「芸能人と飲み歩くようなこともない」実直な人柄
フジらしくない人
そんなフジらしくない人が、圧倒的な実績を残した。これほどヒットドラマを手掛けた人は他局を含めても見当たらない。まず現在も続く「世にも奇妙な物語」(1990年)を考え出した。尖った内容が評判だった「NIGHT HEAD」(92年)を手掛けた。織田裕二(58)を俳優として大きく飛躍させた「振り返れば奴がいる」(93年)を企画した。
田村正和さんの新たな魅力を引き出した「古畑任三郎」(1994年)をつくった。山口智子(61)を国民的スターにした「29歳のクリスマス」(94年)も石原氏の作品だ。一味違うヒューマンドラマ「王様のレストラン」(95年)も手掛けた。
ほかにも松嶋菜々子(52)の「やまとなでしこ」(2000年)、木村拓哉(53)の「HERO」(01年)、田村さんの「さよなら、小津先生」(同)などをつくった。実績を挙げたらキリがない。
硬骨漢の一面もある。現在は編成などを担当する執行役員の鈴木吉弘氏(58)が日枝氏に買われていた上司と意見が合わず、2011年に退職した際のエピソードだ。
鈴木氏は「振り返れば奴がいる」などで石原氏を補佐。石原氏は鈴木氏の高い才能が分かっていたから退職を惜しんだ。
依怙贔屓ではない。鈴木氏は「電車男」(2005年)を企画し、「ガリレオ」(07年)をプロデュース。退社はフジにとって大きな損失であるのは明白だった。
石原氏は鈴木氏の復社を会社に掛け合う。サラリーマン経験者なら分かる通り、退職者を組織に戻すのは簡単ではない。それでも石原氏は、鈴木氏がいかにフジに必要な人物であるかを訴えた。それにより、フジは2017年に復社を認めた。
テレビ制作者がそのまま首脳陣に加わると、失敗するケースもみられる。制作と経営は違うからだ。しかし石原氏は図らずも共同テレビなどで社長を経験しているから心配ないはず。
一方で石原氏のお陰で成長できたとして感謝する俳優は数多いから、フジのドラマの出演交渉において大きなプラスになるのは間違いない。織田裕二は今も石原氏に全幅の信頼を置いている。木村拓哉、山口智子、松嶋菜々子もそうだ。
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