五十嵐淳子さんと中村雅俊、おしどり夫婦の秘話 結婚式で酔っぱらった松田優作が放った「衝撃の一言」とは 徳光和夫が明かす
「雅俊は甘えん坊ですから」
この映画に出演した女優の二宮さよ子によれば、
「淳子さんの印象を一言で言えば“女優さんらしくない女優さん”。自然体で、声がお腹から出ていないように感じられましたが、何といってもお奇麗でした」
そして芸能界に復帰したこの年、彼女の運命が大きく動く。
「私が手がけた前年のドラマ『われら青春!』が、中村雅俊のデビュー作。なんとか彼をスターにしようと、松田優作と組ませて作ったのが75年のドラマ『俺たちの勲章』でした」
そう振り返るのは、同作の企画を務めたドラマプロデューサーの岡田晋吉(ひろきち)氏である。
「五十嵐さんと雅俊は、『俺たちの勲章』第14話に彼女がゲスト出演したのがそもそものなれ初めです。雅俊は甘えん坊ですから、彼女に甘えられるような魅力を感じたのではないかと思う。このドラマは男ばかりで、彼女は紅一点。みんな大喜びして、撮影後は一緒に飲みに行っていましたよ」
「私の電話番号をスタッフルームから盗み出したそうです」
出会ったロケ地は茨城県霞ヶ浦。後年、中村は至る所で、五十嵐さんに“一目ぼれした”旨を明かしている。
また、五十嵐さん本人も生前、本誌(「週刊新潮」)の取材に次のように応じていた。
〈中村からは、デートの誘い、受けましたよ。彼は自分の電話番号を、私の車に挟み込んだり。当時は携帯電話なんかありませんから、私の自宅の電話番号を、「俺たちの勲章」のスタッフルームから盗み出したそうですよ〉
こうして仲を深めた二人は、76年に映画「凍河」で再び共演。同作に出演した女優の岡田茉莉子は、
「当時フレッシュだった中村さんと、ほかの女優さんとは雰囲気の違う五十嵐さんの印象は今でもあります。でも、そのときに二人が特別な関係だったっていうのは、全然感じませんでしたね。現場では仕事に関わること以外の無駄口は利いていなかったんじゃないでしょうか」
というから、人目を忍ぶのが巧みだったのか。ともあれ二人は77年、晴れて結婚し、2月には披露宴が行われた。
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