人の眼の機能を拡張する空前絶後の昆虫写真を通して世界の謎に触れる――「養老孟司と小檜山賢二の虫展」番外編
対象物の全てにピントを合わせる深度合成技法で昆虫写真の新たな可能性を切り拓いた小檜山賢二氏の作品と、解剖学者で大の虫好きとしても知られる養老孟司氏の言葉を組み合わせた異色の展覧会「虫展」が東京都写真美術館で開催されている。この展示は「自然を見る時にどう見たらいいか、その視点を提供する試み」だと話す養老氏に、小檜山氏の昆虫写真が私たちに問いかけてくる「見ることの難しさ」について聞いた。
「小檜山さんの写真を初めて見た時、本当に仰天した」
開口一番、養老孟司氏はそう話す。...

