動き出した「皇室典範改正」 議論の行方を最も注視する「女性皇族」と宮内庁の本音

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80年も皇族を離れた旧宮家

 ただし、喧々囂々(けんけんごうごう)と皇位継承順位論争を戦わせることができない事情もある。

「宮内庁としては、皇位継承を一番にやってもらいたいというのが本音でしょう。とは言っても、“愛子天皇待望論”があることは知りつつも、悠仁さまが現行の皇室典範下で皇位継承者である以上、その流れを覆すことは国論を二分しかねません。皇位継承のあり方を議論することは、どうしても悠仁さまや愛子さまといった具体的な人物をイメージしてしまうので、議論がしにくいと思っているはずです。当のお二人にしても、自身に対する国民の評価となるわけですから、酷な話です」(皇室記者)

 だからといって、旧宮家の男系男子を養子に迎えるという案が可能なのだろうか。

「旧宮家と言っても、1947年に離脱した11宮家は80年近く一般人だったわけです。そういう人が皇室に加わることに国民の理解が得られるのか、という声もある。養子に入る人のスキャンダル、身辺調査も徹底的に行われるでしょうし……」(同)

尊敬の念を欠いている

 皇室典範改正が女性皇族に与える影響を報じたのは朝日新聞だ。

《自らの将来の立場がどうなるのか、皇族方は期待や不安が入り交じる中で公務に向き合っている。中には、結婚を想定した相手がいながら、宮家の今後を見据え、議論の行方を見守っている方もいると聞く。》(朝日新聞5月5日付)

「この“見守っている方”とは、高円宮家の承子(つぐこ)さまのことでしょう。40歳になられた承子さまは、10年にわたり交際されているお相手がいることが報じられていますが、現行の皇室典範では女性皇族は結婚すれば宮家を離れなくてはなりません。母親の久子さまは高円宮家が途絶えることを気にかけており、承子さまも皇室典範改正の動きを見守っていると聞きます」(皇室記者)

 デイリー新潮は3月8日配信の「高円宮家『承子さま』が40歳に 高まる存在感 “10年彼氏”と『鳥貴族』デート 母・久子さまとの絆も深く…」で、仲睦まじいお二人の様子を報じているが、女性皇族だって決して多いとは言えない状況だ。皇室に生まれた女性皇族は現在わずか5人である。

「宮内庁のある幹部は『皇室の方々の生き方に関わる課題が宙ぶらりんのままだ。皇室に対する尊敬の念を欠いているのではないか』といったことを口にしたそうです」(同)

 宮内庁の黒田武一郎長官は4月23日の定例会見で「何らかの制度改正がされた場合は、皇室の方々のお気持ちを十分に踏まえながらできる限り対応をしていく」と述べている。

「皇室と言うからには、そこには陛下も含まれているわけです。陛下のお気持ちを政府や内閣官房に伝えていきたいという宮内庁長官の決意表明ですね」(同)

 天皇陛下はお気持ちを表明されるのだろうか。

「お気持ちは忖度するしかないでしょう。皇室の方々、特に陛下は、物事に対するご自分の意思について、白黒をハッキリつけてはいけないものですから」(同)

デイリー新潮編集部

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