ついに西武が2位浮上! とにかく勝負強い“23歳のキーマン”は「ビッグチェーン打線」の起爆剤となるか
ヒーローインタビューで…
今季の西武は西川、岸潤一郎(29)、FA加入(ケガで離脱中)の桑原将志(32)に新加入のカナリオ(26)、林安可(28)など、外野手の定位置争いは苛烈だ。昨季は自己最多の132試合に出場。身体能力を生かしたフェンス際での再三のファインプレーでファンを沸かせた長谷川は2020年に育成ドラフト2位で入団、2年後に支配下登録された。
今季は開幕から1軍にいるが、本塁打を打った際、ファンにおなじみの“マーベラス”ポーズで大いに盛り上がったのが5月8日の楽天戦。途中出場の8回に試合を決める3号本塁打を放ち、チームは今季、36試合目にして貯金1となった。この日から西武は負けなしと勢いづくことになる。試合後のヒーローインタビューで長谷川は「自分の置かれた状況も厳しいものがあり、1打席が勝負になってくるので、大切にしている」と語っている。
ところで、長谷川の活躍に声援を送るファンは、ここぞという大事な場面で結果を出すバッティングに魅了されているだけではないようだ。
2025年7月17日、本拠地ベルーナドームでの日本ハム戦。2回1死二塁で打席に立った長谷川がタイムリー2ベースヒットを放ち、チームはこの流れに乗って逆転勝ち。さらに勝率5割復帰につながった。この試合でもチャンスで打ち、チームを勢いづかせた長谷川は試合後、ヒーローインタビューを受けたのだが、
「最初から涙ぐんでいるみたいで、目が赤いんです。感激してもう泣いちゃっているのかな、と思ったのですが……。晴れのお立ち台なのに、神妙な顔をしていて……」(観戦したファン)
それもそのはず。インタビュー終了間際、長谷川は突然、こう語り出した。
〈すいません、えーと、私事なんですけど……先日、愛犬が亡くなってしまって……突然の事故だったんで、僕的にも今日の試合は気合いを入れて戦いました(涙ぐむ。会場から拍手)。10カ月にも満たないうちにこの世から去ってしまって〉
突然の告白に、勝利に歓喜していたスタンドも静かになる。長谷川は犬の名前は「エルモ」であることを明かし、
〈今日1日、ちょっと不安でしたけど、何とか、勝ちを、この世にいないエルモに届けられたのはすごくよかったと思います。改めて、今生きていることにすごく感謝して、これからも生きていきたいなと思います〉
人柄がにじみ出て…
エルモはスポーツ紙の企画記事で昨年2月に紹介されている。チワワとトイプードルのミックスで、24年暮れに入ったペットショップで一目ぼれしてしまい購入。買ったときは600グラムだった体重が1.8キロになったという。記事の中で長谷川は「家族のような存在」とも明かしている。
「ヒーローインタビューでこうしたエピソードを明かした選手は、おそらく長谷川ぐらいではないでしょうか。厳しい勝負の世界に身を置くプロ野球選手ですが、心の癒やしでもあった愛犬の死を悼みながら、前を向いて生きていくという姿に彼の人柄がにじみ出て、好感を抱いたファンが多いのではないでしょうか」(前出・記者)
前出のファンによると、このインタビューをきっかけに長谷川に関心を持ち、応援するようになったファンは多いそうで、今年の活躍に大いに期待しているという。
昨年の契約更改の際、「来年は150安打(昨季は90安打)、20盗塁以上(同9)を目指している」と目標を語った長谷川。ペナントだけでなく、定位置争いでも厳しい戦いが続く今シーズン。とにかく結果を出して、吠えろ! 長谷川。




