「ズボンがずり下がって下着が見えて…」 磐越道バス事故の運転手「事故前夜」に居酒屋で目撃されていた“異様な姿” 「明らかに具合が悪そうだった」

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【前後編の後編/前編からの続き】

 GW最終日にもたらされた痛ましい報せである。部活動の生徒を乗せたマイクロバスが磐越道で大破、1人の生徒が亡くなった。学校側とバス会社、それぞれの不作為で若い命が奪われてしまった格好だが、実は逮捕された当の運転手は「危険人物」として知られていた。

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 前編では、過失運転致死傷容疑で逮捕された運転手の若山哲夫の近隣住民が目撃していた、事件前の「異変」について報じた。

 かつては陸上の名指導者として知られた若山容疑者だが、2022年度からは胎内市の会計年度任用職員として3年間勤務。時給1100円ほどで月に数回、農協のイベントなどの際にマイクロバスの運転を担ってきた。

 元指導者の気晴らしはもっぱら酒だったようで、胎内市内のあるスナックのママによれば、

「ワインが好きで、ロゼをよく飲んでいました。カラオケは札幌五輪のテーマソングだったトワ・エ・モワの『虹と雪のバラード』を上手に歌っていました。自宅は近いのですが、どこに行くにもタクシーを使っていましたね」

 現に地元では、ワンメーター乗車で酒場に向かう姿が頻繁に目撃されている。

「立ち上がる時はズボンがずり下がって下着が見えていた」

 そして、事故の前夜にも、

「市内の居酒屋で一人飲んでいました。私が18時半ごろに入店したら既にカウンターにいて、横からじーっと見つめてくるので気持ち悪かった。酔っているふうでもないのに、一点に見入る感じで奇妙でした。立ち上がる時はズボンがずり下がって下着が見えていたし、帰りもよちよち歩き。明らかに具合が悪そうでした」(若山容疑者宅の近隣住民)

 こんな人物にハンドルを預けてしまった、北越高校から車の依頼をされたというバス会社「蒲原(かんばら)鉄道」。そして主張が対立する高校側もまた、過去の部活動で同社が関与する際には、レンタカーを用いていた事実が判明した。

「高校は10日、2回目の会見を行い、部の顧問も出席しました」

 とは、全国紙デスク。この顧問は当日、部員の荷物が多いという理由でバスには同乗せず、自分の乗用車で前方を走っていた。

「顧問は“費用を安くしたいからとレンタカーの手配を依頼したことはない”と、あらためて学校側の主張を口にしました。その一方で、蒲原鉄道に依頼した過去12回の車両手配のうち、3回がレンタカー利用だったことを明かしたのです。双方が責任のなすり合いをしているようにも映り、真相解明には今後の捜査を待たねばなりません」(同)

 教育評論家の尾木直樹氏が言う。

「私もゼミの学生をバス事故で亡くしています。今回のように免許の返納を考えているような人に運転を任せるなどあり得ません。また学校側は、生徒の安全に対する意識が甘過ぎます。教育者としての感覚を疑わざるを得ません」

 すべては「責任転嫁」にきゅうきゅうとする大人たちの責任なのである。

 前編では、過失運転致死傷容疑で逮捕された運転手の若山哲夫の近隣住民が目撃していた、事件前の「異変」について報じている。

週刊新潮 2026年5月21日号掲載

インシデント拡大版「磐越道バス事故 運転手の『孤独な蔵生活』と『醜い責任転嫁』」より

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