付き合いで臨んだ入団テストにまさかの合格… 無名の存在から名選手になった「岡本伊三美さん」の人生

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「今の自分に満足するな」

 1男2女を授かった。次女の久美子さんは80年代の日本女子テニス界を代表する名選手の一人で、88年のソウル五輪にも出場した。岡本さんはスポーツは基本が重要と一緒に走り込み、気合が入らないとの相談を受け、大声を出してラケットを振ってみろと助言。今の自分に満足するなとは、岡本さんが自分に言い聞かせ続けた戒めでもある。

 プロ野球OBクラブの役職も務めたが、目立つことは好まない。鶴岡さんの遺志を継ぐように晩年は少年野球の発展に尽力していた。

 4月15日、95歳で逝去。

 若き日に、「野球が面白くなってきたか」と鶴岡監督に話しかけられた場面を生涯忘れなかった。師に恵まれ、偶然から天職を得た。

週刊新潮 2026年5月7・14日号掲載

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