DVD50本達成、18年間のグラドル人生を卒業する30歳 ファンに「大変だから水着に着替えなくていい」と言われた不思議な最終章

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グラビア卒業、今後は「分かんない」

――グラビアをやめて今後はどうするんですか。

西永:そうですね。「グラビアアイドルを卒業した後はタレントや俳優を目指すんですか」と昔からすごく質問されるんですが、それってグラビアを踏み台にしてという感じがしていて、グラビアを下げている感じがしてずっと嫌だったんです。

――昔はグラビアといえばそこからステップアップするものでしたが、現在では30歳を超えてもグラビアを続けるのが普通になってますしね。

西永:私は「グラビアアイドル西永彩奈」として、舞台やドラマ、バラエティー番組に呼んでもらえていたと思っていて、肩書はグラビアアイドルが良かったんです。あくまでグラドルにこだわりがあったので、グラビアを辞めた後の芸能活動には今は興味はないんです。

――ではタレントとしては引退ですか?

西永:ファンの人には会いたいと言われるから、引退はしないよと言っているんですが、新たなことを自分がやるよりも、これまでやってきたグラビアアイドルの経験を活かした仕事ができる環境作りとか、今クリームでやってるような裏方さんとかに興味があります。

 あとはグラビアを卒業したら一度SNSを1か月ぐらい休みたいんです。中学2年からブログなど毎日絶対に更新してきたので。だからそういうものから一旦離れて、無の状態に1回なりたいんです。

――まっさらな状態になるわけですね。

西永:グラビアアイドルをやめた後も何かを発信したくなるのかなとか、どういう人になっていきたいと思うかはやめてみないと分かんないと思っているんですよ。今までは西永彩奈という名前を使ってお金を稼いできたから、今度は西永彩奈という名前を使わなくても、お金を生み出せるようにはなりたいなとは思っています。

天職だった

――グラドルとして一つの区切りがついたという感じなんですね。

西永:自分の中ではいい感じの時に辞めたいというのはありました。人気が落ちて、撮影会も埋まりませんという状態でフェードアウトをしていくより、まだみんなが来てくれてるうちに辞めるのがいいのかなと。

――最後に西永さんにとってグラビアはどんなもんだったでしょうか。

西永:楽しかったです。グラビアを辞めた後にグラビア時代はつらかったとインタビューで話す人も少なくないと思うんですけど、私の場合はつらいことがなかったからずっと続けられたと思ってます。出会うスタッフさんに恵まれましたし、もちろん変な人もいましたけれど、それも笑い話になっています。

 なので天職だったと思います。グラビアをやったことで自分の知らない一面も知れましたし。みんなにグラビアに対してマイナスなイメージを持ってほしくないというのはあります。

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記事前編】では、13歳でジュニアアイドルとしてデビューした当時の思い出と、「胸がない」ことを武器に変えた“逆転の発想”について、【記事中編】では、“クイーン”と呼ばれるまでになったチラリズムのこだわりと、雑誌「クリーム」副編集長としての仕事ぶりについて語ってくれた。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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