90年代に人気を博した霊能力者「宜保愛子さん」 物議を醸しつつも支持された理由「世の中が必要としていたのかもしれない」

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世の中が宜保さんを必要としていた

 実際、宜保さんにとどめを刺したのは、「オウム事件を機に、霊能とか超能力などがカルト的だとして排除されたこと」と、ある民放関係者。ただし、こんな留保もつける。

「むしろ5年以上もスター扱いだったのが驚異的です。それは宜保さんが、先祖の供養にしても相談者自身に任せ、自分は引き受けなかったからでしょう。霊がらみの話は“霊能者”が処置を引き受け、それが霊感商法みたいに金銭トラブルになることが多いのです」

 バッシングを受けてからは、人間不信気味だったという。講演や小規模なパーティ、そしてホームページが中心の活動がしばらく続き、死の2年ほど前から、再びメディアに登場していた。

「最後の本が2002(平成14)年12月に配本になり、食事をご一緒しましたが、元気そうで、相変わらず気さくで楽しかった。今年になって、腰が痛いから静養すると聞いていましたが、重病だったとは」(版元の日東書院の関係者)

 胃癌だった。2003(平成15)年5月6日、自らも死後の世界"に旅立った。享年71。

「先祖の霊に祟られたと信じている人は、霊の次元で対応しないと悩みを解決できません。そういう人を元気にしたという点では、宜保さんの“功”を認めてもいい。本当は合理的な方法で解決すべきなのですが、それを我々ができなかった面もある。世の中が宜保さんを必要としていたのかもしれません」(安斎教授)

デイリー新潮編集部

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