政権発足から半年…高市首相が支持されるのは「特定の政策ではなく“威勢のよさ”」…保守層の支持を左右する最大の関門が「8月15日」と指摘される理由

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政権を襲う“期待外れ感”

「総裁選の時にいろいろ言ってきたことが今、景気対策を含め実現不可能になっている。“アメリカ・イラン戦争”とか外的要因があるけど、結果として何もできなければ、高市さんに対する期待外れ感がこれからどんどん出て来る。今までは、期待値が高いから内閣支持率も高かったけど、これからは結果に対する評価だ。期待値が高い分、実現できなかったら落胆も激しいだろう。これからが大変だ。8月15日の靖国参拝はどうするか。終戦記念日は関門だね」

 高市の首相としての靖国参拝について、高鳥は「そりゃ、ぜひ行くべきだと思う」と述べた。

 ただ、「私は行ってほしいと思うけど、根回しはちゃんとしないといけない」とも語る。この「根回し」とは、中国に対するものではなく、米国の理解を得るための根回しだという。

「中国は(靖国参拝を)賛成とは言わない。安倍さんは(首相就任後)靖国参拝したけど、その後は参拝を思いとどまった。米国の反対があったからだろう。しかし、どこの国でも、戦没者に対して敬意を表するのは当たり前の話。いろいろ理屈をつける人はいるけど、多くの日本人が望んでいることだ。戦没者の遺族の人は、何が何でも首相に行ってほしいと思っている」

参拝を見送る可能性

 高市が中国・韓国などへの外交的配慮で靖国参拝を見送った場合、高市を支持する保守層は失望するのではないか。高鳥にそう聞くと、「心ある人は理解すると思う」と述べた。

 高市がどう判断しようと尊重し、一部を除き、多くの保守層は理解してくれるとみているようだ。高市は夏の靖国参拝について、改めて決断を迫られるが、現状では参拝しない可能性の方が高いとみる。

 高市首相が4月の靖国参拝を見送ると、ネット上では批判が殺到して炎上した。同じことが8月15日に起これば、より大規模に炎上する可能性は否定できない。第1回【「皇室典範」「憲法」改正に意欲も支持層の“高市離れ”じわじわと…勇ましいアピールのウラで囁かれる「高市早苗首相は本当に“保守政治家”なのか」】では、「ビジネスエセ保守」との誹謗中傷すら飛び出した高市氏の政治姿勢について詳細に報じている──。

村田純一(むらた・じゅんいち)
1986年、時事通信社入社。90年から政治部。海部政権で首相番。平河クラブで自民党の小渕恵三幹事長、小沢一郎竹下派会長代行らを取材。民社党、公明党を担当後、羽田政権、村山政権で首相官邸を取材。96年経済部で経団連など財界担当。97年政治部に戻り、山崎拓政調会長番。選挙班長、防衛庁担当などを経て、2001年8月からワシントン特派員。05年2月帰国。外務省キャップ、政治部次長、福岡支社長などを経て20年7月より時事総合研究所代表取締役。23年6月より現職(時事総研研究員兼務)

デイリー新潮編集部

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