「コンビニ弁当は身体に悪そう」は減ったけれど…プラ容器使いすぎ?深夜も明るすぎ?まだある“コンビニと健康”の気になるところ

  • ブックマーク

監修サプリメントの構想を語る

岡本:コンビニのサービスで言うと、薬局が併設されているコンビニ店舗が一部あると思うんですが、コンビニで普通に処方薬がもらえる時代になったら最強ですね。

渡辺:一般のお客さんからも「薬を売ってほしい」という声は多いです。都市部だとクリーニング出したいという要望もありますけど。

岡本:薬剤師が常駐しないといけなくなりますけど、もうちょっと拡充されてもいいのかなとは思いますね。

渡辺:調剤や処方薬はドラッグストアが役割を担うかたちでいいと思うんですが、個人的にOTC薬(処方箋なしに買える医薬品)は普通にコンビニで販売されると良いなと。

岡本:高齢化や医療技術が進歩し、医療費が増える中、湿布や花粉症薬のような『OTC類似薬』の保険対応をどうするかは、実際の政策課題となっています。自己判断で済ませられる症状と、医療につなぐべき症状の線引きが重要と考えます。ただ、やっぱり癌やリウマチなどの痛みで苦しんでいる人まで保険から外れてしまうのは問題だと思いますし、その線引きの作業は難しい課題ですが議論を続けていく必要性があります。

渡辺:僕からすれば痛み止めとか解熱剤とか、本当に10種類くらいの薬を置いてくれれば良いんです。病院って夜はどうせ開いてないし、翌日ちゃんと病院に行くから……。

岡本:なるほど(笑)。コンビニへの要望ということで思い出したんですが、コンビニで販売されているサプリメントの監修には興味があります。

渡辺:え、良いじゃないですか。当然、岡本先生は専門知識がいっぱいあるわけですから。ぜひやりましょう。なにか気になるサプリメントなどありますか?

岡本:エルゴチオネインというヒラタケなどのキノコに多いアミノ酸ですが、強い抗酸化作用をもち、特に脳の健康分野でも注目されています。

渡辺:記憶力や認知機能に効くみたいな。

岡本:脳には血液脳関門(BBB)という血液中の有害物質や微生物が脳内へ侵入するのを防ぐ強固なフィルター機能が存在しているのですが、逆に言えばこのBBBのため、食事中のポリフェノールなどの抗酸化物質も脳の神経細胞に影響を及ぼしにくいといった一面がありました。エルゴチオネインはその中でもBBBを通過し脳内の神経系に良い影響を及ぼす可能性が報告されています。実際、シンガポールの研究では観察研究にはなりますが、キノコを多く食べる人は全く食べない人に比べて認知症に罹患するオッズ(リスク)が50%も低かったという報告もあります。

渡辺:サプリは商品化までのプロセスが大変ですが、将来効果が実証されれば確かにめちゃくちゃ売れそうですね。僕、商品開発も得意なんでお任せください(笑)。

渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
消費経済アナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は商品開発・営業・マーケティング・顧問・コンサル業務などの活動の傍ら、全国で講演活動を行っている(依頼はやらまいかマーケティングまで)。フジテレビ「FNN Live News α」レギュラーコメンテーター、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。