「徹子の部屋」放送開始50周年を“珠玉の秘話”で振り返る…トレードマークの「たまねぎヘア」には“プロ意識に根ざした理由”があった
ぺ・ヨンジュンのダミーにされた人物
名場面かつ迷場面としては、筆者としては先ず、「vsスポーツ選手」を挙げたい。というのも、徹子は大変なスポーツ音痴なのである。よって、なかなか例を見ない、ユニークなやりとりが展開することになる。
・「バットの、どの辺に当たると、ホームランになるんですか?」
「この辺ですかねえ」(と、王貞治が、持参したバットを指差す)
「そうですか~! じゃあみんな、そこに印を付けておけばいいですね!」(※王は爆笑)
・「ところで、ホームランのサインは、どうなさるんですか?」(元広島監督・古葉竹識に)
・(野茂英雄から、変化球の投げ方を教わり)
「そうだ! マジシャンの方なら指先を使うのが上手いから、一度話を聞くといいと思いますよ」
「ああ、そうですね(苦笑)」(野茂)
・「ゴルフ場を空から見ると、お白洲のようなのがありますけど?」
「あれはバンカーと言います」(岡本綾子)
・村上隆(プロゴルファー)「ゴルフは、18ホールあるんですよ」
「えぇっ!? あのボールを入れる小さな穴が18個も! 私、1個だけだと思ってました!」
対して、興味津々のようなのが、やはりイケメンの登場する回。中でも韓流スターには目がないようで2006年、イ・ビョンホンが出演した回は、徹子もモスグリーンのチマ・チョゴリ(韓国の民族衣装)をまとい、収録に臨んだ。2005年、ぺ・ヨンジュンの来日及び出演時には、“ヨン様”ブームの最中だったゆえ、徹子自身もソワソワ。テレビ朝日に来ているのを知り、周囲がパニックになるのを恐れ、先ず、ヨン様は車ごとスタジオに入ることに。さらに、楽屋に「ぺ・ヨンジュン」と書くと、それまでの隠密行動も水の泡ということで、ことを荒立てぬよう、こちらは、「徹子の部屋」の最多出演者の1人であり、徹子とは昵懇の人物の名前が、代わりにダミーで貼られたのだった。
「永六輔」
そして、最高視聴率(14.5%)を叩き出したのが、今では多数の男優賞に輝き、並びに紫綬褒章、旭日小綬章をも受賞している、俳優の三浦友和の出演回。1981年4月10日オンエアで、この時友和は、新婚5ヵ月目だった。ラテ欄にも「結婚生活を語る三浦友和」とある。妻はもちろん、結婚と同時に歌手を引退した伝説の歌姫、山口百恵である。「徹子の部屋」では、事前に対談相手を徹底リサーチすることでも知られる、この日もそれを活かした徹子の投げかけが光った。
「(百恵さんは)お料理なんかも上手なんですってね」
「予想外に上手でしたね」
「徹子の部屋」出演者ならではと言っていい、素直な本音を友和が零すシーンもある。徹子が「百恵が結婚を機に、引退すると聞いた時の気持ち」を聞いた時だった。
「日本で一番驚いたのが、僕なんじゃないですかね?」
そして、その後のやりとりを問いかける徹子に言った。
「理由? 聞きませんでした」
直後に、こう締めている。
「僕に懸けてくれたんだと思っています」
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