完成近づくサグラダ・ファミリア ガウディを「奇抜な天才」とだけ呼べない理由がわかる展覧会
スペイン最大の観光名所に
はたから見れば遅々として進まない建築物は、まるで時間の呪いをかけられたように見えたかもしれない。でもガウディが重力を敵ではなく味方として視点を変えて「ポリフニキュラー(逆さ吊り構造理論)」に至ったように、サグラダ・ファミリアにとって時間はやがて大きな味方になっていったのだ。
着工から110年が経過した1992年、バルセロナにオリンピックがやってきた。サグラダ・ファミリアの存在は世界中の人々に知れわたり、スペイン最大の観光名所となった。入場料や寄付金が集まり資金が潤沢になり、近年の建築技術が大きく躍進し、コンピューター設計、大型クレーン、コンクリートなどの素材なども使われ、関わるスタッフも増え、作業のスピードがぐんぐん上がっていった。
完成がゴールではなく、コツコツと時間をかけて積み上げてゆくこと自体がサグラダ・ファミリアの答えだと言えばそうだし、ガウディは時間を味方にしたと言えばそういう事にもなる。
ガウディ、あなたはどう思って見ているの?





