「福島瑞穂」栄えて「社民党」滅ぶ 党首16年で議席は8割減 それでも自身は「当選安全圏」参院比例で出馬を重ね
相次ぐ離党者
2020年には、その吉田氏と吉川元・参議院議員の2名の現職国会議員が離党し、立憲民主党に合流した。この分裂を受けて開かれた臨時党大会で、照屋寛徳・衆議院議員が当の福島氏の目前で、こう怒りをぶちまけた。
「あなたは総選挙勝利(と言う)。総選挙で勝利するためには、あなたが参議院議員を辞めて、衆議院議員にくら替えして、立候補しなさいよ!」
照屋議員は、2003年から2017年まで沖縄2区で、小選挙区を6回も勝ち抜いてきた闘士である。特に、直近の3回は社民党唯一の選挙区当選者であった。それだけに、福島氏の態度が許せなかったのだろう。後に、NHKの取材にこう語っている。
「参議院選挙でも衆議院選挙でもどちらでもいい。福島自身が一定の知名度があるというなら、選挙区で勝負すればいい。そうすれば、比例代表に新たな人材を迎え入れることができる。それが党勢拡大っていうものだ。でも、比例代表にしがみついて、勝負をしてこなかった」
その照屋氏の後継となった前出・新垣衆議院議員(当時)も先に述べたように、昨年11月に離党した。新垣氏は産経新聞の取材に、「福島氏に衆議院へのくら替えを提案したが、受け入れられなかった」「(福島氏には)根っこには今のままで良い、変化は望まないという思いがあるのではないか」との趣旨のコメントをしている。
これだけ長い期間にわたって幾度となく同志からの指摘を受けてきても、福島氏は「絶対当選」の特権を決して手放そうとしなかった。その頑固さ、メンタルの強さには驚嘆すべきものがある。その結果が党首を計16年務めるという、どこかの国の首領のような独裁体制を生んでいるのだ。その間党勢は著しく減退し、同志たちは軒並み、落選の悲哀を味わっている。まさに仲間の死と引き換えに手にした栄光と言えるだろう。
では、その結果、彼女は何を得てきたのか。政治家としての地位だけではない。【後編】では、彼女の驚くべき資産額について詳らかにする。




