「種市などジョニーを慕う投手への影響が心配」 サブロー監督“ベンチで黒木コーチを鷲掴み騒動”の気になる余波 「情熱的だが、もう少しファンの気持ちに配慮したほうが…」

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根っこは情熱的な人

 サブロー監督の現役時代の印象深い活躍は、「つなぎの4番」で31年ぶりの日本一に輝いた05年だ。打率.313、14本塁打、50打点をマーク。ロッテを取材していたスポーツ紙記者は「私利私欲がない性格」と表現する。

「チームの勝利に貢献することにフォーカスし、個人成績に興味を示さなかった。4番で起用されても、状況に応じて進塁打を打っていましたしね。契約更改の場でも自分の年俸より、球場の施設の改善や優勝するための戦力補強を訴えていました。当時のフロント陣の中には、そんなサブローを煙たがる人もいました。11年のシーズン途中に巨人へ電撃トレードされた際は球団の苦しい経営事情で高年俸の選手を放出せざるを得ないという論調で報じられましたが、それだけではない。球団の上層部からみると、衝突を恐れずにモノを言うサブローの印象が良いとは言えなかった」

「チームの顔」だったサブローの放出に、ファンから批判の声が球団に殺到する事態に。11年オフに当時のフロント陣が刷新され、FA権を行使してロッテに復帰した。

 16年限りで現役引退後は楽天のファームディレクターなどを経て、23年にロッテの2軍監督に就任。昨年のシーズン途中に1軍ヘッドコーチに昇格し、今年から監督に就任した。昨年の秋季キャンプでは「昭和流キャンプをやろうと思っている」と練習量を増やして心身共に追い込むことを宣言していたが、実際はどうだったのだろうか。

「ロッテは伸び盛りの若手が多い。体力があるし、シーズンオフの秋は多少のケガをしてでも自分を追い込んだ方がいい。サブロー監督は練習量が必要だと感じたのでしょうけど、ブレーキはきっちりかけていましたね。20、30年前と同じ練習量を求めていたら今の選手は壊れちゃいますから。言葉は厳しいけど、内面は優しいですよ。ミスをした選手を頭ごなしに怒ることがないし、ファームに落とすときなどは選手としっかりコミュニケーションを取る。無愛想で近寄りがたい雰囲気なので、誤解されている部分があると思いますが、根っこは情熱的な人です。ロッテを立て直したい思いは誰よりも強いでしょう」(民放のテレビ関係者)

サブロー流の改革

 チーム体質を変えるため、サブロー流の改革が進められている。新しい主将にネフタリ・ソトが就任。助っ人外国人の主将就任は異例で、球団では1998年にフリオ・フランコが務めて以来28年ぶりだった。また、昨年頭角を現した捕手の寺地隆成は三塁がメインポジションに。開幕投手にはドラフト2位左腕の毛利海大を抜擢。新人の開幕投手は球団史上76年ぶりだった。

 今年の下馬評は決して高くない。ソフトバンク、日本ハムの上位2強に戦力面で劣るため、CS進出が現実的な目標になるだろう。寺地、藤原恭大、西川史礁、毛利、田中晴也、木村優人など期待の若手たちの一本立ちを期待し、2、3年後を見据えたチーム作りとなる。

 現在の低迷も、

「純粋に戦力が厳しい。新加入のジャクソンとかもぴりっとしないですしね。監督の采配のせいにするのは酷です。チームの雰囲気もそこまで悪くない。サブロー監督が厳しさを前面に出していますが、選手から不満の声は聴かない」(ロッテを取材するライター)

 ただ、

「気になるのは試合後のコメントで“起用した自分が悪い”みたいなニュアンスが目立つこと。あれは使い勝手の良い言葉ですよ。選手を責めていないようで、責めている。あともう少しファンサービスを考えて欲しい。試合前に場内アナウンスで名前を呼ばれても無表情で、試合中にガムをずっと噛んでいる。黙っていてもファンが来る球団ではないので、もう少しファンの気持ちを考えるべきかなと」

 サブロー監督は16年に現役引退のセレモニーで「私にはもう1つの夢があります。この千葉ロッテマリーンズを日本一の球団にすることです。その夢に向かって、勇往邁進してまいります」とファンに誓っていた。有言実行を果たせるか。

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