「池山ヤクルト」が最下位予想を覆して阪神・巨人と首位争い “イケトラコンビ”の広澤克実さんが「最初の山場は5月26日からの3連戦です」と語る理由

スポーツ 野球

  • ブックマーク

ロケットスタートを成し遂げた理由

「4月17日現在、2位阪神、3位巨人、4位広島、5位DeNAの順位は、多くの解説者が予想した通りだと言っていいでしょう。番狂わせだったのは1位のヤクルトと6位の中日です。今季の中日はダークホースと目され、それこそ首位でも不思議ではありませんでした。もし今のヤクルトの成績が実力を反映したものならば、予想は過小評価されていたことになります。なぜ過小評価が起きたかと言えば、減点方式だったからです。村上宗隆選手がホワイトソックスに移籍し、山田哲人選手がケガで開幕2軍スタートとなったことが大きなマイナスポイントだと判断されました」(同・広澤氏)

 今季のヤクルトは若手選手がスタメンで目立つ。4月16日のDeNA戦を見てみよう。5番・センターの岩田幸宏は28歳、6番・サードの赤羽由紘は25歳、7番・セカンドの武岡龍世は24歳、9番・ライトの丸山和也は26歳──。

「ヤクルトファンはさておき、かなりのプロ野球ファンでも名前を知らなかった選手がいたかもしれません。減点方式の予想では、こうした若手選手の活躍も計算に入りません。さらに特筆すべきはチーム防御率が2・42という素晴らしい数字だということでしょう。これは今のところセ・リーグトップです。とはいえ、なぜ開幕ダッシュに成功したかと言えば、最大の要因はベンチの雰囲気だと思います。序盤で連勝するとチームは盛りあがり、何をやってもうまくいく時期が到来します。特に大きかったのが4月5日の中日戦です。5点を追う七回に7得点をもぎ取って試合をひっくり返してしまいました。あれでヤクルトは完全に勢いに乗ったと思います」(同・広澤氏)

最初のヤマ場は西武戦

 昨年まで池山監督はヤクルトの2軍を率いていた。そして昨季の2軍は45勝76敗2分けでイースタン・リーグの最下位だった。

「新規参入したオイシックスより順位が下という屈辱的なシーズンでした。率直に申し上げて、今季のヤクルトが下位に沈むという予想が多かった理由の一つに、池山監督の指導力が疑問視されていた面はあったと思います。ところが蓋を開けると開幕ダッシュに成功し、池山監督は常に笑顔で指揮を取っています。これにスポーツメディアも野球ファンも惹きつけられました。負けで学んだことが多かったのかもしれません。ただしプロ野球のペナントシリーズは長期戦です。どれほど強いチームでも必ず苦しい時期が訪れます。その時、池山監督がどんな表情を浮かべているか、どんな舵取りをしているかが問われるでしょう」(同・広澤氏)

 広澤氏は「ヤクルトにとって最初に訪れるヤマ場は5月26日から始まるセ・パ交流戦です」と指摘する。

「今季もパ・リーグが強く、セ・リーグのチームは苦戦すると予想しています。そしてヤクルトの今後に大きな影響を与えるのは対抗戦で最初に戦う3連戦でしょう。つまり神宮球場で26日から28日まで行われる対西武戦3連戦です。もしも西武に3連勝ということになれば、ヤクルトの勢いが本物になる可能性があります。一方、3連敗だと勢いが止まる可能性があります。最悪でも1勝2敗で乗り切る必要がありますが、果たしてどうなるでしょうか。ヤクルトファンならずとも要注目の3連戦だと考えています」

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。