キー局全滅、地方局も全敗…32歳・ABEMAアナが就活で「好きな番組を聞かれても答えられない自分」に気づいた転機
就活では“玉砕”
おかげで在学中、芸能事務所に所属し学生リポーターなどを経験する機会も得たが、新卒の就活では、見事に“玉砕”してしまう。一度は自分の限界を突きつけられた瞬間でもあった。
「まずキー局が全滅しました。その後、地方局を受け始めた中で、好きな番組を聞かれても答えられない自分がいて……。『うちの局の好きなところは?』みたいな質問にも答えられないんです。関東で過ごしていたので当たり前といえば当たり前なんですが、『テレビ好きなのに、あれ?』って思って。かといって嘘をついて『見てます』とも言えない。そこで考え直して、東京にいながらアナウンサーを目指す方法を探し、他の業界に切り替えて就活していきました」
当時から副業が可能だったサイバーエージェントから内定を得た。2016年に入社すると平日は営業職として働き、土日は以前に所属していた芸能事務所でリポーターなどの仕事を続けた。その後、サイバーエージェント社員としてABEMAの番組への出演も任されるようになり、2018年度からはABEMAアナウンス室の始動メンバーとなり、現場での経験を積み上げていった。
これまで一緒に仕事をしてきた顔ぶれは、藤田晋氏、堀江貴文氏、橋下徹氏といった著名人から、クロちゃん(安田大サーカス)や大悟(千鳥)などの芸人まで多岐にわたる。
「やっぱりうちの会社の藤田(晋)はすごいです。今はもう会長ですが、例えば私が営業職だった頃にポツリと言ったことを今でも覚えてくれているんです。一社員の言葉を数年経っても覚えていてくれているんだと驚きました。『NewsBAR橋下』でご一緒したサバンナの高橋茂雄さんからは、進行のあり方を学びました。ゲストでお呼びした政治家の方にも『これって何なんですか?』とバンバン切り込んでいって。私は知らないことを『知りません』と言うのが怖かったんですが、アナウンサーならそんなこと言ってられないと気づかされました」
バラエティ番組「チャンスの時間」で共演する千鳥の大悟からも、その即興の対応力に衝撃を受けた。
「『ノブの好感度を下げよう』といった企画も、我々の手元には台本がなくて。それを大悟さんは、スタートから着地まで全部その場で構成を作り上げる。本番直前にプロフィール資料をちょっと見ただけで番組を組み立てていく姿を隣で見ていて、いつも感銘を受けています。『頭の中でどんな思考が動いているんだろう?』と思って。これが頭のキレということなのかな、と感じていますね」
多くの著名人と仕事をする中で、表では見せないギャップに驚いたことはないのだろうか。
「裏表がある人ですか? 1人もいないです(笑)。多くの経営者の方や芸人さんと仕事をさせていただきましたが、皆さんの体力や頭の回転の速さに、いつも圧倒されています」
アナウンサーになる夢を遠回りしながらもつかみ取った。あれから8年、西澤は今も成長を続けている。
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第3回【婚活中の32歳・ABEMAアナ、ホンネを激白「アナウンサーだからモテることも全くない」】では、西澤アナが最近のプライベートなどについて語っている。
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