セクシー女優にして国会議員「チチョリーナ」が再評価される理由 サダム・フセインに平和と引き換えで“自身との行為”を提案したことも
驚くべき存在
彼女が60歳を迎えた2011年は、高額年金問題が論争を巻き起こした。当時の「週刊新潮」(2011年10月6日号)によれば、議員経験者は終身年金となるため、1期だけの彼女にも、下院議員の年間報酬の約27%にあたる3万9000ユーロ(約400万円)が支給されるという。
彼女が支給を「受け入れる」と表明したことで、論争は大きくなった。それでも彼女は政治活動を継続し、2012年に新党設立、2013年にはローマ市議会選挙に出馬している。
「過去の人だが話題はある、という感じでしょうか。数年前にかかった医者の件でトラブルになったり、チェスの大会で腕前を披露して周囲を驚かせたり。でも、お騒がせキャラとも言い切れない。サブカルチャー界には、アイコンやアーティストとして評価する流れがあります。2025年3月に回想録を再出版した際もいくつか取材を受けました」
なぜ彼女は評価されるのか。英国老舗カルチャー誌の意見を聞いてみよう。
〈つまり、シュタラーは驚くべき存在であり、刺激的で、子供っぽく振舞いながらも官能的で、境界を打破しつつ、一見して実直でもある。彼女が何をなすにしても、それは全力で行われる〉(英誌「i-D」ウェブ版「The Fantastically Unattainable Life of Cicciolina」より)
彼女は一貫してブレていないというわけだ。そんな自分について、彼女自身はこう語っている。
「私は空想的で誰も手が届かない人生を送ってきました。美しく、それでいて他の誰にも到達できないような人生を」(同)
彼女は現在74歳。数日おきに更新されるSNSには、いまも花の冠を被った姿がある。







