高市首相と「安倍元首相の側近」大ゲンカの裏側 「安倍さんの肖像写真を雑に扱う高市さんに“センスがない”」

国内 政治

  • ブックマーク

【全2回(前編/後編)の前編】

“国難”の今、日本のかじ取りを担う高市早苗首相(65)と、側近たちとの間には埋め難い深い溝が生じているという。いったい何が起きているのか。主が求心力を失った官邸の内幕をリポートする。

 ***

 最新の報道各社の世論調査で、いまだ高市氏は7割前後と高い支持率を誇る。だが実は、彼女を支える官邸官僚や与党幹部の面々からの“支持率”は、急落の一途だというのだ。

 目下、永田町は高市氏と内閣官房参与の今井尚哉氏(67)が、大ゲンカした話で持ち切りである。

 ことの発端は、情報誌「選択」4月号に掲載された「高市が『退陣』を口にした夜」と題する記事だった。この記事によれば、先月の日米首脳会談を前に高市氏は、米国大統領ドナルド・トランプ氏(79)への“手土産”として、ホルムズ海峡への自衛隊派遣を行う腹積もりだった。それを知った今井氏は、首相執務室に怒鳴り込んで猛反対。激論の末、派遣は見送られたが、これに高市氏は恨み節を吐いたかと思えば、一転して「つらい」と弱音を漏らし退陣をほのめかした。

 持病を抱える高市氏は、肉体的にも精神的にも不安定で、限界を悟っているとも書かれたのである。

今井氏との間に埋め難い溝が

 安倍晋三元首相の懐刀として知られる今井氏は、経産省出身の大物官僚である。安倍政権時代には首相秘書官や首相補佐官を歴任。内政のみならず外交の重要政策にも関与して“影の総理”などと評されてきた。

 政治部デスクが言う。

「安倍さんが成し遂げた長期政権に憧れる高市氏は、組閣人事で今井氏に重要ポストを用意した。政務を司る首席首相秘書官を打診しましたが、今井氏は固辞してアドバイザー的な立場の参与に就いたのです」

 代わりに今井氏は、高市氏に自身の後輩で経産事務次官を務めた飯田祐二氏(62)を、首席首相秘書官に推薦。同じく経産省の後輩で安倍氏のスピーチライターだった佐伯耕三氏(50)を内閣広報官に推して、共に高市氏から官邸入りを認められた。

「霞が関の事情に疎く人脈も乏しい高市氏にとって、今井氏ら官邸官僚の存在は大きな支えになると期待されていました」(同)

 ところが、高市政権の発足から半年足らずで、早くも今井氏との間に埋め難い溝が生じた。件の記事はそう明かし、高市氏は7日の参院予算委員会で「完全な誤報」だと強く否定したが、真相はどうなのか。

“いずれ首相から更迭されるだろう”

「記事が公になった後、今井さんは“いずれ首相から更迭されるだろう”と口にしていましたね」

 と明かすのは、さる官邸関係者だ。

「あくまで今井さんは“記事は事実無根”などと周囲に釈明しているそうです。さすがに首相執務室で怒鳴るなど乱暴なまねはしなかったようですが、高市さんと今井さんの間で意見の隔たりがあった。修復し難い亀裂が生じているのは間違いありません。これまでも度々、今井さんは高市さんに進言してきましたが、ことごとく邪険に扱われてきた。米国によるイラン攻撃が発生した直後、首都テヘランに特使を派遣して親書を渡すべきと主張しましたが、高市さんに無視されたと嘆いていたのです」

 これだけではない。実は政権発足直後から、両者の間には不協和音が生じていたというのである。

次ページ:提言を黙殺した高市首相

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。