映画会社が「大作」「話題作」のGW公開を避ける“当然すぎる理由”…3作連続で「興収100億円」突破の最強シリーズ作品の牙城
GWは洋高邦低
実際に20年以降、GW公開でヒットの基準である興収10億円を突破した作品をみてみよう。
22年の邦画では「死刑にいたる病」(5月6日公開)が興収11億円、23年は「劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~」(4月28日公開)が45.3億円だった。
一方、洋画の22年は「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」(5月4日公開)の21.6億円、23年は前述した同年洋画興収ぶっちぎりの1位だった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(4月28日公開)の140.2億円、マーベルコミックを実写化した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」(5月3日公開)が13.2億円となった。
続く24年は、ハリウッド版「ゴジラ」シリーズの最新作「ゴジラ×コング 新たなる帝国」(4月26日公開)の17.4億円。そして昨年は、北欧発の世界的人気ゲーム「マインクラフト」を実写映画化した「マインクラフト ザ・ムービー」(4月25日公開)の39.4億円、そしてマーベルコミックを実写化した「サンダーボルツ」(5月2日公開)の11.3億円と、2年続けて10億円超は洋画となった。
確かに数字を見る限り、洋画の方が邦画よりもヒット作が多いようだ。それでも今年のGWに目玉作品をぶつけてこない理由は、確実に破格のヒットが見込まれる「最強のシリーズ作品」が控えているからだという。
「GW前の4月中旬は、毎年のように『名探偵コナン』の劇場版が公開されています。公開を重ねる度に興収記録を更新し続けていますが、23年公開の第26作『黒鉄の魚影』でシリーズ歴代最高興行収入記録を更新し、100億円を突破。25年の第28作『隻眼の残像』が100億円を突破したことで、23年から3年連続で興行収入100億円を突破、24年から2年連続で観客動員数1000万人突破という、邦画初の新記録を打ち立てました。このため、どこの劇場も興収が期待できる『コナン』シリーズの公開枠を確保することが最優先になっているのです」(映画業界関係者)
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