「ほとんどの商品が値上がりする」 人気スーパー社長が警鐘 ガソリン代は「補助金のツケを国民が払うだけ」指摘も
「値上がりするのは、ほとんどの商品」
ホルムズ海峡封鎖で、一時は1リットルあたり200円を超えたスタンドが全国に続出したが、補助金開始後は170円前後に落ち着いた。とはいえ、補助金の原資は税金で値上がり分を補填しているに過ぎない。原油価格が高止まりしたままでは、目先のガソリン価格が安くなったように見えても、最終的なツケは家計が負担する格好なのだ。
さらに新年度を迎えた4月は値上げラッシュが家計を襲う。帝国データバンクの調査によれば、食品2798品目が対象で、マヨネーズなどの調味料やカップ麺などの加工食品、焼酎やウィスキーなど酒類の値段が軒並み上昇している。
「原油高の影響で、引き続き多種多様の製品が値上がりすると予想されます」
とは、都内にスーパーを展開する「アキダイ」社長の秋葉弘道氏(57)だ。
「原油から製造される化学肥料を大量に使うハウス栽培の野菜・果物全般、また化学肥料を使った作物をエサとして与えられる動物の肉類や乳製品も値上がりする可能性があります。ナフサから作られた包装材を使う惣菜パックや菓子類など、値上がりしそうな例を挙げたらキリがない。ほとんどの商品名を言わなければいけません。消費者には大変な負担ですよ」
“トランプふざけんな”
物価高の影響は店頭の様子からも如実に分かるとして、秋葉氏はこう続ける。
「週に1度、特売品セールをやるのですが、ここ最近は開店前から200人ものお客さんが並んでいます。朝9時開店ですが2時間前から並び始める。以前に比べて特売目当てのお客さんが大幅に増えています。目玉商品として卵10個入りパックを税抜き88円で売ったのですが、少しでも安く売るために10万円ほどかかる新聞の折り込みチラシはやめました。皆さん口コミで集まってきてくれるのです」
毎週のように特売セールへ通う60代の女性客は、
「物価高については“トランプふざけんな”と思います。日本政府だってちゃんとしてほしい。今日は安売りのジュースやコーヒー、オリーブオイルなどを買いだめしました。これからいろんなものが値上がりすると聞いているので……」
秋葉氏や女性客が懸念するように、物価高はとどまるところを知らない。
また、イラン攻撃が長引けば、電気・ガスなどの光熱費が「史上最高値」になる見込みが確実というのだ。
後編では、5月以降国民を襲う電気代の高騰について詳しく解説する。
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