G阿部監督「日替わり打線」がまた始まった…「その場しのぎ」に映るスタメン、30試合程度は同じ打線でいくべきだ【柴田勲のコラム】

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泉口の心構えを見習うべし

 今コラムで何度も言っているが、打撃の基本はボール球を振らず、甘い球を見逃さずに仕留めることだ。

 泉口は昨年3割を打っただけに今年もできている。1、2球目のボール球を平然と見送っている。ヒザから下は振らない。ベルト周辺の甘い球を狙っている。1年間通して活躍できる素地がある。話は変わるけど、いま低めの多少ボール球をバーンと本塁打できるのは阪神の佐藤輝明くらいだろう。

 泉口の次にできているのが岸田だ。その他の多くの選手たちはどんな球にでも対応しようとしている。初球、フォークのボール球を空振りする打者を見かける。

 投手は球種の多さや球威で勝負してくる。一方、打者も筋トレなどでパワーアップを図り打ち勝とうとする。でも基本はあくまでも甘い球を見逃さないことだ。巨人の打者たちは泉口にどんな心構えで打席に立っているか、一度聞いた方がいい。

 キャベッジとダルベックを比べると、キャベッジの方がボール球にも手を出して強引だ。ダルベックは多少ひ弱な感じがするけどよくボールを見ていると思う。

竹丸は四球の数が気になる

 ドラフト1位の竹丸和幸投手がプロ初黒星を喫した。3日のDeNA戦、5回を被安打5で3失点だった。

 打たれたことよりも気になるのが5死四球だ。制球に苦しんだ。打たれちゃいけない、打たれちゃいけないと考えて思い切りがなかった。

 投手は打たれたことは勉強になるけど、四球は勉強にならない。ベンチは「打たれてもいい、無四球を狙ってこい」と鷹揚な気持ちで送り出してもいい。

 最後になるが4日のDeNA戦、いただけないシーンがあった。4点リードで迎えた8回、北浦竜次をマウンドに送った。スンナリとはいかず、2死一、二塁。巨人ベンチは慌てて大勢をマウンドに送った。

 北浦は敗戦処理の投手だ。5点以上リードがあるならともかく、ここはハナから大勢だろう。4点差は満塁で一発が出たら同点だ。なんとしでもこの試合を取る。セーブシチュエーションは関係ない。牧秀悟が三塁ゴロに倒れて悔しそうな顔をしていたがヒヤリとした。

 9回はライデル・マルティネスで締める。勝てる試合は徹底して勝ちにいくことが肝要なことだと思う。

ヤクルトの勢いも不気味

 中日3連戦では田中将大、則本昂大が頑張ったし、対DeNA3連戦では井上温大が今季初登板で結果を出した。どの球でカウントを取るか、打ちにくいところはどこかを意識していた。ピッチングの意図が見えていた。

 7日からは広島、ヤクルトとの6連戦だ。広島は楽には勝たせてくれないだろうし、ヤクルトの勢いも不気味だ。

 さて、どんな戦いをしてくれるのか。

(成績などは6日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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