「逆転勝訴」のハンターが語る「ヒグマとの戦い」の真実 「このままじゃヒグマ駆除なんて誰もしなくなっちゃうよ」

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ハンターに寄り添った最高裁

 最高裁判決は続けて《本件発射行為によってC隊員に具体的な死傷の結果が生じたことはうかがわれないことにも鑑みれば、上告人が個人として受けている本件許可を取り消すことは、上告人に酷な面がある》として、銃床の破損を問題視していない。それどころか、こうした処分を行ったことが、民間人が鳥獣の駆除に《任命されること自体をちゅうちょさせる》《職務の遂行に萎縮的な影響を及ぼ》すことを危惧している。

 その上で最高裁は、道公安委員会の取り消し処分は《社会観念上著しく妥当を欠き、本件処分は裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したものとして違法》と断じた。

「あくまでも高裁の事実認定を認めつつも、我々の言い分を認めてくれました。25年度は砂川だけでもヒグマの出没が200件を超えまたからね。本来なら警察が行うべき駆除を我々猟友会が代行しているわけです。それを違法とされたら担い手がいなくなってしまいます。それは弁護士の先生方も同じ考えだったと思います」

 逆転判決後に行われた記者会見では、3人の代理人たちが高裁判決を引き合いにしながら最高裁判決がいかに画期的なものかを熱弁した。池上氏も言葉少なながら質問に応じた。

 ところが、ある質問で池上氏が一変した。

 後編の【なぜハンターは「朝日記者」の質問に反論したのか 「本当に可愛いんだったら箱罠に入ったヒグマの頭を撫でに来い」】では、池上氏が記者会見で朝日新聞の記者に反論した理由を語る。

デイリー新潮編集部

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