《子どもより目立つな》SNSで批判殺到…卒業式で「親の着物姿」はNG?入学式はどうするべき?専門家に聞いた

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マナーのプロが説く、批判の背景

 現在のSNSでの叩き合いに対し、マナーの専門家である西出氏は「マナーの本質とは、相手の立場に立ち、お互いがプラスになること。SNSでマイナスな言葉が飛び交うのは残念」と警鐘を鳴らす。

 西出氏によれば、服装にもマナーがあるように、言葉の伝え方にもマナーがあるという。

「相手のためを思ったアドバイスであっても、相手を傷つけるような言い方では本末転倒です。一方で、着る側にも一定の配慮は求められます。“絶対にこうでなければいけない”ということはありませんが、“周囲に合わせる”ことも大切なマナーの一つ。あまりに周囲から浮いてしまうリスクを避けたいのであれば、式典当日は洋装を選び、記念写真は別途着物で撮るといった選択肢もありだと思います」

 近年では「紺やグレーのダークスーツでの参列」が暗黙の了解になっている私立の学校や地域もある。

「学校側から推奨されているスタイルがあるのであれば、それに従うと安心ですね。特に入学式は、これからその学校でお世話になる第一歩。周囲との調和を意識することは大事だと思います」(西出氏)

 地域や学校によってカラーは異なるため、迷ったときは先輩ママなどに相談してみるのも一つの手。そして、何より忘れてはならないのが「お子さんがどう思うか」という視点だと西出氏は続ける。

「自分の装いによって子どもが周囲から何か言われたり、嫌な思いをしたりしないか。主役であるお子さんの気持ちを最優先に考え、家族で後悔のない選択をすることが、親としてのマナーといえるでしょう」

現実には9割は肯定的か

 SNSでは声の大きい批判ばかりが目立つが、現実は少し異なるという。

「SNSでは批判を口にする人は一定数いますが、実際の現場で面と向かって批判されることはまずありません。むしろ9割以上の方は肯定的に見ていると思います。批判を恐れずに、自信を持って着てほしいですね」(栗秋氏)

 着物は日本の民族衣装であり、人生の節目を彩る素晴らしい文化。一部の層による過度な「着物警察」的な論調や、それに対する過剰な反応は、結果として着物文化そのものを衰退させかねない。

 SNSでの見えない刃に怯えて、大切なハレの日の装いを諦めてしまうのはあまりに惜しいこと。マナーを守り、周囲や家族への最低限の配慮を済ませたなら、あとは自信を持って、一生に一度のお祝いを家族で楽しんでみてはいかがだろうか。

西出ひろ子
マナー講師、解説者。大学卒業後、国会議員等の秘書を経てマナー講師として独立。英国での起業や社交界での経験も有する、日本におけるマナー講師の第一人者。企業研修や講師育成に尽力する傍ら、著書・監修書籍は累計100冊を超え、メディア出演も多数。

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創業50年の老舗貸衣裳店が作ったネットレンタル専門店「レンタル衣裳マイセレクト」が運営する着物にまつわる情報を発信するサイト

取材・文/荒木睦美

デイリー新潮編集部

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