《子どもより目立つな》SNSで批判殺到…卒業式で「親の着物姿」はNG?入学式はどうするべき?専門家に聞いた

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 卒業式や入学式という、華やかな「ハレの日」のシーズン。SNS上では今、保護者の装いを巡る議論がたびたび白熱している。なかでも、着物で参列した母親が「Threads(スレッズ)」などにその姿を投稿すると、たちまちバッシングの標的になるケースが後を絶たない。

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 その内容は「子どもが主役なのに親が目立ちすぎ」「一人だけ張り切りすぎ」「場をわきまえていない」といった手厳しい声から、着付けの乱れや格を細かく指摘する、いわゆる“着物警察”からの批判まで多岐にわたる。

 なぜ、日本の伝統正装であるはずの着物が、これほどまでに風当たりが強いものとなってしまうのか。

「子どもの卒入学式に親が着物を着ることは、マナー違反ではありません」

 とは、マナー講師の西出ひろ子氏だ。同じく着物での卒入学式出席を奨励する着物情報サイト運営者の話を元に、この不毛な論争の背景を読み解きたい。

時代と共に変わる式典の装い

 そもそも、かつての式典における母親の装いは、現在とは少し異なるものだった。

「昭和30年代から50年頃までは、色無地や小紋の上に黒の羽織を重ねるスタイルが一般的でした。黒い羽織には、華やかな色味を落ち着かせ、同時に格式を上げるという役割があったのです」

 そう教えてくれたのは、情報サイト「着物ライフスタイル」の栗秋氏。黒羽織は、たとえ式服にふさわしい着物や帯を持っていなくとも、羽織るだけで落ち着きある、式にふさわしい装いになれる便利アイテムだったため、大流行したそう。

 それが昭和50年代以降は、羽織を重ねない「訪問着」へとシフトしていった。

 現代では着物を着る人自体が激減したため、たとえ控えめな色や柄を選んだとしても、着物姿というだけで周囲の洋装から浮いて見えてしまうのかもしれない、と栗秋氏は分析する。

 この、着物姿の希少性ゆえの目立ちが、一部の層には「主役である子どもを食っている」と映り、いわれなき批判の火種となっているようだ。

「子どもの節目である式典に着物を着るのは伝統的な文化で、批判されるようなことではない。ただし選び方をまちがえると、それは悪目立ちになるでしょう」(栗秋氏)

 正しい着物選びを教わった。

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