最終回「リブート」を徹底考察 視聴率断トツの大ヒット作が仕掛けた「伏線」と衝撃の「結末」
真北はスパイではない
合六のスパイは真北ではないと断定したい。スパイのフリをして都合の良い情報を流した程度だろう。では誰がスパイなのか。
儀堂の部下の捜査1課刑事・足立翼(蒔田彩珠)は1課のロッカールームの防犯映像を調べている。第3回で儀堂のロッカーから偽メールが仕込まれたパソコンが見つかったが、これを仕組んだ人物がスパイである。パソコンを入れたのは儀堂のもう1人の部下・寺本恵土(中川大輔)と見る。
これまでにも寺本には不審な点があった。第7回の冒頭、自分が運転する覆面パトカー内で早瀬がシュークリームを食べていると、「朝からシュークリームですか」と苦笑した。
寺本は儀堂とは比較的長い付き合いだから、甘い物が苦手なことは知っているはず。それなのに疑問を持たなかった。儀堂が早瀬であることを合六が知ったのは第4回。その情報は寺本にも伝えられたのだ。
ほかにも違和感のある場面があった。ロッカーにパソコンが入れられる前の第3回、寺本は早瀬に「これ失くしたって言っていたロッカーの鍵です。総務から届いてました」と言い、鍵を手渡した。貴重品も入れるロッカーの鍵は第3者に渡さないのが常識だ。
また謎は残る。合六は捜査2課に闇献金授受の情報が漏れていたことを知った。真北があえて漏らしたのか。このままだと合六も弥一も逃げ切ってしまう。
もっとも、真北は正しい情報を流していないはず。闇献金授受は翌日午後6時に場所は東京都町田市で行われるが、最後の大勝負ということで、真北が「捜査2課は午後8時に行われると見ている」などと嘘を付けばいい。
日時と場所以外でも真北が偽情報を流せば合六と弥一を摘発するのは可能だ。合六も弥一も真北を信用しているから、騙される。
まだ謎はある。100億円の商品を菊池瑛介(塚地武雅)が換金する前から、一部が消えていた。管理していた海江田は合六に対し、幸後一香(戸田恵梨香)の犯行だと告げたが、一香の正体である夏海はそんなことをやっていない。
海江田が換金して3年前のように千葉県船橋市に住む離婚した元妻に送ったのか。ただし、バレたらマー会長か合六に殺されるかも知れない。平凡な市民も悪党も全員が家族のために命を賭ける斬新な物語だった。
第9回までの平均個人視聴率は6.9%(世帯10.8%)。もちろん全ドラマの中で断トツである。
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