ブレイク「宇多田ヒカル」ものまねへの思い ミラクルひかるが絶やさないように願うもの
ものまねネタのあれこれ
どれが1番かは別として、自身で好きなものまねはある。宇多田以外を聞くと、研ナオコだという。鼻にテープを貼った”テープ芸”を最初に披露した清水アキラから、こだわりのテープを受け継いだという。
笠置シヅ子の「東京ブギウギ」は、NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」よりはるか前、2013年秋の「ものまね紅白歌合戦」で歌った。
「ああいうネタは、プロデューサーにノーと言われればテレビではできないわけですよ。たまたまあの時は70代のプロデューサーだったんですが、『お、いいね~』と言ってもらえて。最初はまじめに表現するものまねの“枠”でやらせてもらっていましたからね。長年、『宇多田以外やるな』と言われてきましたけどね(苦笑)。ふざけた感じのものまねができるようになったのは、私の中では最近ですよ」
ゲスト出演するタレントの絡みで、プロデューサーのオーダーによる「案件」と呼ばれるものまねを披露することもある。「ものまね紅白歌合戦」で何度か披露した新田恵利の「冬のオペラグラス」も最初は案件だった。
「私、おニャン子クラブの詳しいことは知らなかったんですよ。ジャニーズだったら分かるんですけど、女の子だったんで、興味がそっちに行ってなかった。でも、そのネタの目線をくれてありがとうと思いました。怖いもので、2時間で完成したんです。2年かけてできた宇多田さんのものまねを『似てねぇよ』といった大プロデューサーが『お前の人生で一番似てるよ』って言って。まあ、私は時間をかけたもののほうが評価されると信じてますけどね」
ミラクルひかるのものまね論
最近は、いかに似せるかが主流となっているものまね界で、一部の芸人を除くと、いわゆる「ふざけたものまね」の数は減少していると言えるだろう。
「ものまねされる人が嫌な思いをして、本当に怒り出したら、私たちは仕事ができなくなる。若い世代はそういう(ふざける)ものまねはしたくないから、しないんです。私も若い頃はそうでした。今はふざけたものまねをさせてもらえるようになっていますが、若い人の中でふざけるものまねをやりたい人は、とうにいなくなってますね」
ルッキズムなどもあり、人のルックスや喋り方をいじって笑いを取る時代でなくなっていることは確かだ。
「ただ、私はぎりぎりの線をついて、ふざけるものまねの灯を絶やさないようにしようと思います。何かつらいことを抱えてる人が、それを見て元気になってほしい。強い人の癖などをものまねして、弱い人に笑ってもらう。有名人のものまねをできることは幸せな社会ですしね」
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