6度のがん手術、放射線治療… 「坂本龍一さんの死」に医療関係者がショックを隠せなかった理由

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 音楽家・坂本龍一さんがこの世を去ってから3年。10年近くにわたる「がん」との闘病の末に届いた訃報に際して、医療界の一部からは長年の「懸案」と「課題」についての議論が再燃していた(以下、2023年4月7日配信記事をもとに加筆・修正しました)。

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3人でこたつに入り……

 YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が結成されたのは1978年2月19日と伝えられている。

 この日、細野さんは、レコーディングなどで面識のあった高橋幸宏さん(1952~2023)と坂本龍一さん(1952~2023)を自宅に招いた。3人はこたつに入り、おにぎりを食べ(みかん説もある)、細野さんがYMOの構想を説明すると、高橋さんも坂本さんもすぐさま賛同したという。

 細野さんがベース、高橋さんがドラム、坂本さんがキーボードを担当。78年11月にアルファレコードからデビューアルバム「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」をリリース。79年9月発売のセカンドアルバム「SOLID STATE SURVIVOR」が大ヒットし、一気にスターダムに駆け上がったのはご承知の通りだ。

 デビューから45年の歳月が経過し、2023年1月、高橋さんが脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎のため70歳で死去。そしてその2か月後、坂本さんも71歳で死去した。

“二次がん”の存在

 坂本さんは2014年に中咽頭がんが判明したものの、その後「寛解」。一度はがんを克服したかに見えたが、20年に今度は直腸がんが見つかった。翌21年10月と12月には両肺に転移したがんの摘出手術を受けるなど、約1年間で6度にわたる手術を受けた。また、この間の治療は「放射線治療」と「抗がん剤の服用」を基本としていたという。

 がん検診の問題点や生活習慣との関係など、がんに関する複数の著書がある新潟大学名誉教授で医学博士の岡田正彦氏(水野記念病院理事)が話す。

「坂本さんの訃報は医療関係者にとっても大きなショックだったと思われます。がんになる理由として現在、大別すると3つの要因が指摘されています。生まれつきの体質(遺伝子の変異)によるものと生活習慣。そして検査と治療に関わる行為が新たながんを誘発する“二次がん”の存在です」

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