巨人「甲斐拓也」2軍スタートなら「何のために三顧の礼で迎えたのか」…巨人OBは「打率が低いのは想定内。次世代に貴重な経験を伝えられない」

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 第1回【「4番」「エース」「守護神」不在で“阿部巨人”は勝てるのか? 元巨人主砲も「リーグ優勝は非常に困難」と断言…「阿部監督はひとりで背負いすぎではないか」】からの続き──。巨人の捕手・甲斐拓也の2軍スタートが決まったことがプロ野球ファンの注目を集めている。XなどのSNSを見ると甲斐に対する批判も投稿されているが、それ以上に巨人というチームに対する“異議申し立て”が多いことが分かる。(全2回の第2回)

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 Xを見てみよう。《この捕手取る意味あったのか》、《ほら案の定。要らないって言ってたのに》、《こんな奴を取った阿部が大馬鹿》、《巨人は不良債権を抱えてしまったんやな
まぁ移籍前からわかってたことやけど》──。

 2024年12月、ソフトバンクから国内のFA(フリーエージェント)権を行使し、巨人に移籍した甲斐の入団会見が開かれた。

 阿部監督の背番号10は甲斐に“継承”され、甲斐は「監督を胴上げする」と決意を表明。阿部監督も「何ていっても、画面から見ても、表情だけでも会話ができる。女房役。まさしくそれができるキャッチャー」と絶賛した。

 ところが、巨人OBで野球解説者の広澤克実氏は、当時から甲斐の獲得を批判していた。

 デイリー新潮は広澤氏に取材を依頼し、24年12月、「巨人の『甲斐拓也』獲得は本当に“最高の補強”か…球団OBが懸念する『打てない捕手』に厳しい“セ・リーグ特有の事情”」との記事を配信した。

 この記事で広澤氏は大前提として「巨人がFAで捕手を獲得するのは、何よりも巨人ファンに失礼だと思っています」と問題提起。「阿部監督は巨人史上初となる捕手出身の監督。ファンは阿部監督が自身の後継者を育ててくれることを期待しています」と批判した。

甲斐の価値

 当時のキャッチャーの顔ぶれから、広澤氏は「小林誠司、大城卓三、岸田行倫の3選手で回すべき」と主張。「DH制のないセ・リーグで打てない甲斐選手はマイナスポイントが大きい。大金を費やして外部のキャッチャーを獲得するのではなく、どうせ金を使うのなら一流のバッテリーコーチを招聘して3人の選手を育てたほうがいい」と提言していた。

 結局、広澤氏の指摘通りの結果になってしまったわけだ。スポーツ紙の報道によると、甲斐の2軍スタートが決まったのはオープン戦における打撃不振と、かつて“甲斐キャノン”と絶賛された肩が衰えているからだという。

 村田善則・バッテリーコーチは取材に応じ、「岸田行倫、大城卓三、山瀬慎之助の3人を開幕1軍とする」と発表した。だが、これに広澤氏は異議を唱える。

「結局3人で回すのなら、なぜ24年のシーズンオフに甲斐選手を獲得したのかという話になります。25年のシーズンを小林、岸田、大城の3捕手でしっかり回していれば、3人の経験値が増したのは確実です。さらにキャッチャーというポジションには有形と無形の“財産”があります。有形の財産は打率や盗塁阻止率などデータで表される成績です。一方、無形の財産はインサイドワーク、つまりリードに代表される経験の蓄積です。巨人が甲斐選手を獲得したのは無形の財産も評価したからではなかったのでしょうか。それならば、彼の経験を他の捕手に伝えてもらうやり方もあるはずです」

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