69歳で旅立った元大関「若嶋津」が“横綱昇進”を逃した大一番 誰もが「南海の黒豹」の勝利を信じた“痛恨の一戦”を振り返る
“南海の黒豹”の異名を取った若嶋津は、新弟子のころは“割り箸”とあだ名されるほどやせて軽量だった。しかし、師匠の初代若乃花のもと、二子山部屋で猛稽古を重ねた結果、身長188センチ、体重125キロながら強靭な足腰で7年目には幕内に上がり、土俵際でも簡単には負けない、粘り強い相撲を身につけた。【取材・文=小林信也(作家・スポーツライター)】
大関昇進後8場所目となる1984年3月場所、14勝1敗で初優勝を飾った。横綱・北の湖、大関・琴風、朝潮、北天佑らを破っての初賜杯だった。...

