愛した人の生まれ変わり、天国へ行く前の場所、死者と話すための電話…亡き人を悼む名作日本映画4選【春の彼岸の映画案内】
死者にまつわる行事や風習は世界中に存在するが、いずれもその地域の生死観が色濃く表れている。日本は春と秋の彼岸、夏の盆など、故人と先祖に思いを馳せる機会が多く、子供の頃は大きな家族行事だったという人も多いだろう。生者は死者を偲び続け、死者は生者の支えとなる。映画解説者の稲森浩介氏が選んだ4作品には、生と死を等しく尊ぶ日本の情緒が色濃く表れている。
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〇「月の満ち欠け」(2022年)
佐藤正午の直木賞受賞作を映画化。事故で妻と娘を亡くした男と、愛する女性を失った男が「生まれ変わり」という不思議な現象によって出会う。...

