「高市政権は意外ともろい」の声も出始めた「身内」「国内」「世界」の大問題

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正解がまったく見えない

 次に「国内」。2026年度予算案の年度内通過問題では自民党内にも禍根を残した。

「国会の慣例に基づけば衆院での審議時間を十分に確保できないまま予算案は通過しました。国会を軽視しているとの声は根強くありますが、高市氏はことあるごとに“なんでダメなの?”という口ぐせで抵抗や批判をねじ伏せました。“高市氏が得したことは何もない”と言う人もいて、内閣支持率が低下して高市氏の求心力も下がればそういった勢力が中心となって足を引っ張り始めることになりそうです」(同)

 そして「世界」。現在、高市官邸を最も悩ませているのがアメリカとイスラエルによるイラン攻撃であり、ガソリン価格を含めた物価高騰だ。

「もちろんアメリカやイスラエルから攻撃について事前通告はありませんでした。それはともかく、現時点で可能性が低い自衛隊の現地派遣を含めて“何が正解なのかまったく見えないテーマ”と向き合うことになって高市氏の心労は絶えないようです。“とにかくため息が増えた”と聞きますね」(同)

 心労も影響したか、高市氏は「風邪の疑い」で12日の外交行事を欠席した。

トランプ大統領が乗ってきそうな

「特に重篤な病気ではないですが、睡眠時間を削ってあらゆる対応に時間を割く日々のため遅かれ早かれ倒れてしまうのではないかと言われており、その通りになってしまいました。日本時間で19日に予定されるトランプ大統領とどう向き合うのか、何をどう提案するのか、こう言って来たらこう返す……実際はもっと細々としているようですが、相当な数のシミュレーションを行っていて担当者も疲弊していますね。ある種の国難ですから仕方ない面もありますが」(同)

 自衛隊派遣をめぐっては当初から政府や自民党内で否定的な意見が少なくなかった。

「高市氏はそういう声は全く気にせず、トランプ氏が乗ってきそうなアイディアを模索し、内閣支持率にも良いインパクトを与える妙案を求めているというところですね。その一方で例えば停戦の仲介役として振る舞うべきだ、具体的なルートを紹介するといったアプローチも実際にあるようですが、本当にその道を選択して良いのかハッキリしないというのが現状のようです。てっとり早いのは米国産原油の輸入拡大で、高市氏はそれを提案するつもりではあるようです」(同)

 他人に仕事を任せずに多くのことを抱え込み自ら対応について検討し続ける――。そういった高市氏のやり方はどこかでほころびが生まれてくるかもしれないと見る永田町の人間はそれなりに増えてきているようだ。

デイリー新潮編集部

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