「好きな還暦女優10人」に一人だけ異質の存在が… “過去の栄光”にすがる女優、すがらない女優の差

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安定の2位と「なんてったって」1位

 2位の安田成美は、過去の栄光と現在の安定が両立している。

「歌はヘタで有名でしたし、朝ドラ『春よ来い』を降板して橋田寿賀子に“飼い犬に手をかまれた”と言われるなどケチはついていますが、90年代のトップ女優といっていい。前に述べた通り、木梨との結婚生活が順調そうなので、家庭面でも成功例として見られていますよね。若い頃の透明感に加え、“幸せの持続”が票につながったのでしょう」

 過去のヒロイン像と、現在の成熟の両方が矛盾なく並び立った結果だった。さて1位の小泉今日子だが……。

「圧倒的な“過去の貯金型”。デビュー時は聖子ちゃんカットでパッとしなかったのが、刈上げヘアになってからサブカルの姫となり、時代の記号に。マガジンハウス系の文化人に愛され、“キョンキョンが好き”というとオシャレだと思われる時代があった。特に芸はないのに売れたパターンだと思います」
 
 と、急に手厳しい。

「ただ、その“過去の貯金”……つまり80~90年代の仕事量、とくにCMの仕事が圧倒的だった。スケール感のあるCM女王でした。同世代の選者にとっても“自分も輝いていた時代”の覇者で、そのイメージが若い層にも伝播している。あとはもう2013年の『あまちゃん』や昨年の『最後から2番目の恋』など、10年に1度くらいのペースで存在感を示せばいいのでは」

 還暦は、一度仕切り直しで「過去どう生きてきたか」の総決算のタイミング。華やかな世界で還暦を迎えることの評価は単なる容姿の問題だけではない。票差の背後には、視聴者が無意識に見ている「人生の帳尻」があるはず――と締めくくってくれた。

デイリー新潮編集部

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